2013-03-29

旅立つチームに感謝

スク―トライアル・こども塾では、この3年ほどでクラスが増え、
アシスタントのアルバイトさんも10名前後になり、その中には学生さんもいます。
こども達の卒業式の後は、アルバイトさん達の卒業式。
今年も3名の大学生さんと大学院生さんが旅立っていきます。

私は最初、クラスを仕切っている寺口がアシスタントさんに担当のこども達への援助を細かく指示し、
その通りに動いてくれることでクラスが運営できればと考えていました。
ところが、数カ月ぐらいたってくると少しずつアルバイトさん同士の交流が生まれ、
すると仕事中も、自分の担当のこどもだけでなくクラス全体に関わる動きがでてきて、
こども達が1つのチーム(仲間)になっていくように、アルバイトさん達も1つのチームになりつつあるんですよね。

そんな彼らの卒業式。
こども達との楽しかった、面白かった、大変だった話しをしながら美味しいものを食べて飲んで、
豪華賞品付き(笑)暴露話付きのゲーム大会の後は、それぞれの思いをスピーチしてもらい、
クライマックスは卒業証書授与式。
3名の卒業生には、私から卒業証書と在校生からの寄せ書きが渡されます。
そして、3名なりのラストスピーチ。
Kid’sPowerで働いたことの充実感を笑顔と涙で語ってくれたこと、私は本当に嬉しかったです。
たった週に1度でも、アルバイトという立場でも、キツイ仕事でも(学校と似た環境にするので夏場なんて汗だくです…)、
こんなにステキな働き方をするチームになることを皆さんから教えられました。
そして、もう1つ気付いたこと。
彼らがステキなチームに成長し、それを私に感じさせてくれる場を作ってくれたのは他でもない、
うちの正社員の女子2人なんですよね。
当然のことながら、このチームが勝手にできていったわけではなく、
仕事を通してアルバイトさん達が絡む場面、イベントごとの打上、ちょっとした日常のお付き合い、
そんな彼女達の日々の積み重ねがあったからこそ、最後の場では、卒業していく彼らから、
心からのスピーチを聴かせてもらえたのでしょう。
彼女達に、経営者の醍醐味を味あわせてもらったといっても過言ではない。
素晴らしい人格を持たれている経営者の多くは、「経営者をさせてもらっている」という表現をよく使われますが、
私自身も、それを本当に実感した時でした。
また4月から新しいチームになりますが、残ってくれているメンバー達と更にいいチームができるよう、
そして、それがこども達にいい効果をもたらせるよう頑張りたいと思います。

このところ自慢話続きで申し訳ないのですが、でも、本当に嬉しかったんです…

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2013-03-23

卒業おめでとう

今日は、スクールトライアルとこども塾1組・3組の合計3クラスの卒業式、修了式でした。
卒業証書を渡して、校長先生(私)のお話、ご両親からのメッセージ、歌って終わりです。
(校長先生として名乗るのはこの時ぐらいですが、大抵のこども達は、私が校長先生と漠然と認識しているようです。これって、なかなかソーシャルです)

こういう式典の意味って何でしょうね。
私は、ちょっと立ち止まって振り返ったり、リセットしたり、確認したり、そんな機会かなと思います。
お父さんとお母さんは、毎日の忙しい生活の中、こども達を三ノ宮まで送迎するだけでも大変で、
こんなに頑張っているのにモグラたたきのように課題がでてきて(成長しているからこそ新たな課題がでてくるんですけどね!)、
なかなか成長したよね~って感じる暇もないと思いますが、この式典こそ、そのタイミングです。
そして、それを感じるのは式典自体のこどもの様子だけでなく、この1年間を思い起こして、
去年の春はあんなことしていたのに、今は、こんなことができるよね~って思っていただきたいのです。
そんな想いから、私たちが手渡す卒業証書は1人ずつ違っていて、それぞれのこども達のできるようになったこと、
得意なこと、頑張ったことが書かれていて、卒業アルバムの写真は、それぞれのこどもらしい写真が載っています。
担任寺口が夜なべして(笑)写真を編集・印刷し、アシスタントのみんながコメントを入れてくれ、
1人1人のこども達用の卒業証書とアルバムが出来上がります。
どうぞ、こども達と一緒に卒業証書やアルバムを見ながら、こども達の成長を確認してあげて下さい。

心で想うだけよりも、声に出して言葉にするほうが嬉しさは実感できます。
こども達自身もうまくできたと思える体験と、こどもがわかる表現でそれをフィ-ドバックされることの蓄積が、
肯定的な自己理解につながり、自分を肯定的に捉えられてはじめて、他者や社会を想う余裕ができてきます。
そんな経験をできる社会的な器が、私たちのスクールトライアルやこども塾だと思っています。
こどもの時に一度でも、自分も周りも一緒に心地よく過ごせる器が世の中にあることを経験したことがあれば、
これから思春期や大人になって時に辛い時期があっても(一度ぐらいあるのが普通です)、
器があるはずと希望をもって、また頑張れるタフな人への成長していけるはずです。
一度も経験したことがないものを追えと言われても、なかなか難しいですからね。

私は、うちのこども達が社会の中で、働き、遊び、泣いたり笑ったりしている姿を楽しみにしています。

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2013-03-16

ババ抜きのツボ

療育(教育や保育であっても同じだと思いますが)をする時、
療育者は、こども達に何(課題)を教えるのか具体的に描いておくことが大事です。
ゲーム活動は、集団でも個別療育でもよく使われますが、その活動を通して、
こども達に何(課題)を学ばせたいでしょうか。
それによってゲームの種類、メンバー構成、ルール調整等、より課題が獲得できるように変わってきます。
私たちの場合は、そのゲームの中でのコミュニケーションとソーシャルスキルです。

例えば、トランプのババ抜き。
・自分がカードを引く時は、まず相手を見て、相手が手札を差し出しているのを確認してからカードを引きます。
相手がまだ準備ができていなかったら(例えば、カードを揃えているとか)待ちます。
相手が気付いていなかったら(例えば、他の物に気を取られているとか)、
「○○さん」のように呼び掛けて注意を戻したりします。
・自分がカードを引かれる時は、相手が自分の方を向いたら(引かれる順番がきたら)、
相手の顔を見ながら手札を差し出します。手札の差し出し方どうでしょうか。
余り低い位置で差し出すと相手のカードの中身が見えてしまいますし、高過ぎても届かないし、
また、相手の顔のまん前だったりすると相手に不快感を与えることもあります。
ちょうどいい位置ってあるんですよね。
・上記2点ができようと思うと、自分が絡んでいない時はどうしたらいいでしょうか。
3人以上で行う場合は、自分は待つだけの時間があるのですが、フラフラ歩きまわったりボーっとせずに、
カードがやり取りされているのを目で追って、自分の番を待つんですよね。
・勝ち負けが決まった時、どんなコメントするでしょうか。
「勝ったのは誰?」なんてセンスのない質問は止めましょうね。
「一緒にやってたのに見てなかったん?」って、こども達に突っ込まれますよ!
通常こども達がゲームで勝った時には、「やった~」「オレいっちば~ん!」とか、
負けた時には「チェッ」「もう1っか~い!」とか、そういうコメントしますから、それを教えます。

ババ抜きで教えるスキルの一部を書いてみたのですが、たかがババ抜きでも、いろいろありますよね。
最初の3つの非言語コミュニケーションスキルは、例えば、おしゃべりする時には必須ですよね。
適当に会話に入っていけるためには、その話の流れを追っていき、周りの人の非言語を読みとりながら、
自分が話し始めるタイミングをとっていくのですが、ババ抜きに動きは、その基本的型ですね。
単に順番通りに動くのではなく、どういう自分や相手の動き(非言語)をヒントにタイミングをとればいいのか、
それを療育者が具体的にもっておけば、使えるスキルを教えていくことができます
(療育場面ではできるのに実生活ではできないのは、ここが落ちているからです)。

療育って、考えれば考えるほど奥深いのですが、考えた分こども達ができることは増えていきます。

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2013-03-11

ステキな支援

小学校通常学級での支援を確認に行ったときのこと。
30数名の1年生のクラスに担任1人、支援学級在籍のこどもの援助に入っている支援学級の先生1人。
支援学級の先生とは、昨年の4月から何度かお話させていただきながら、
学校での支援方法と家庭療育とをつないできました。
ここ数年、学校で支援方法をお話させていただいたり、学級運営をお手伝いさせていただく機会が増えましたが、
まだまだ難しい(支援がうまくいっていない)ケースの方が多い中、
こちらの先生の支援はとても素晴らしくなっています。

見学した授業は国語でした。
1時間目の前、朝の時間の漢字ドリルが終わったら、A君は最近はまっている折り紙をしていい約束になっています
(学校では与えられた課題が終わったら自由帳にお絵描きしていいとかありますよね)。
折り紙を折っている真っ最中、クラスは朝の漢字ドリルの時間が終わり、音読が始まります。
でも、支援の先生はAくんの折り紙をすぐには止めず、今折っている1つが終わったところで、
「片づけて、教科書だして、○ページ」と、指示し、クラスに参加させます。
音読は、Aくんがいる窓付近の席とは反対の廊下側の席のこども達から順に、句読点ごとに読まれていきます。
支援の先生はしばらくAくんに声をかけず(教科書は開いているが、今読まれているところには注目していない)、
Aくんの2人前(ちょうど同じ班のこども達が読み始めたとこ)から、「(指差して)ここ、見て」と、
今読まれているところを目で追うように、指示を入れ始めます。
そして、Aくんの番になると、Aくんが読むべきところを読み始められます。
とてもスムーズ!

支援とは、今のこどもの発達に応じて、子ども自身に頑張らせることと環境整備をすることで、
こども自身が社会で上手く生活していけるようにすることです。
そして、その練習は、どんな社会場面にいるかによっても変わっていきます。
学校なのか、療育場所なのか、個別療育(家庭も含む)なのか。
例えば、私たちが行っている小集団の場面だと、A君にとってそれが今の課題であれば、
上記の折っている途中でもクラスで音読が始まれば止めます。

それは、もし折り紙を止めた時にA君が怒っても、大人は譲らずにクラスに参加できるよう対応でき、
(自分のやりたい活動を止められるわけですから、最初は、要求を通そうとチャレンジしてくることが多いです)、
また、クラス全体の進行も妨げないように対応する準備があるからです。
もちろん、個別療育でこの手の練習は散々積んでいることが大前提。
でも学校では、物理的な問題、クラスにいる同級生、授業で進めるべき学習内容、いろいろな条件があります。
それらを妨げない(Aくん自身と同級生の双方に学ぶ権利がありますからね)ように、
かつ、A君が学びを得られる一点を探っていくことになります。
そういう意味では、本当に素晴らしい支援を見せていただきました。

うちの支援の先生にもやってもらわなくっちゃあ~と思われると思いますが、ここまで出来る先生は稀です。
それから、この先生も失敗はされます(ご本人も、毎回はなかなか…と言われますから)。
そして、支援の先生のスキルの問題だけではなく、Aくん自身が幼児期からどれだけ療育で練習を重ねてきたか
(個別でできないことは集団でもできません!学校に丸投げはダメですよ~)、
1年間という年月を重ねてきて今があること等、本当にいろいろな積み重ねがあります。

今日のブログで皆さんに知っていただきたかったのは、
まずは、素敵な先生もいるよね~ということ、
支援の方法には、子ども自身に頑張らせることと環境整備することがあるということ、
その割合をどうするかは練習場面によること(学校、小集団療育、個別療育)
そして、学校や療育に丸投げするのではなく、保護者の方々の協力も必ず必要ということでした。

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2013-03-04

お菓子がいっぱい

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