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2006-11-01

じゃんけん

研究のお手伝いをすることになりました。
私たちが普段行っているセラピーから、人がどうやって発達をしていくかを解明したいという主旨のものです。
その中で、じゃんけんはどうやって教えているかという話になりました。

何ができないといけないのか?
① グー・チョキ・パーの形を手で作れる
② グー・チョキ・パーそれぞれの形の呼び名がわかっている
③ 「じゃんけんでほ~い」の合図で、相手と同時にいずれかの形で手を出せる
④ 勝ち負けのジャッジ(勝ち=いいこいとが起こる)がわかる
⑤ それぞれの組み合わせで、どちらが勝ちかわかる
⑥ 両者が同じ手の形の場合はあいこ(3人以上の場合は3種類の形が出たときも)で、もう1回行うことがわかる

こんな感じでしょうか。

私たちが教えてきた例を思い起こしてみると・・・
まず、手の動きとそれぞれの名前付け(模倣と音声での指示)を行ってしまいます。
それから、「じゃんけんでほ~い」で手を出すことを教えます。
じゃんけんを教えるぐらいのお子さんは、
セラピストが何か行ったら何かしないといけない、
わからないときは真似るという習慣がついていることが多いので(私たちは、こういう他者から学ぶ姿勢をとても大事にしています。また、こういった姿勢ができていないお子さんにじゃんけんを教えることはないです)、
何度かこちらが掛け声とともに手を出していれば、同じように出してくることが多いです。
ここで教えることは、「じゃんけんでほい」の掛け声で手を出す、です。

子どもが掛け声と同時に手を出すこと覚えたら、セラピストは子どもが出す形の負けパターン(子どもがパーならグー)を出します。
ここで教えなければならないことは、子どもは相手と同じ形を出すのではなく(偶然同じ場合はあるが)、勝つであろう形を想像して出すことなのですが、
真似する習慣がついている(これ自体はとてもいいことです。子どもは真似をして学んでいくので。)お子さんの場合は、
一旦手を出したものの、セラピストと自分の手の形が異なる場合は、
同じ形に変えてしまうことがあるので(子どもがパー、セラピストがグーで子どもが勝つようになっているのに、子どもがセラピストの手を見て同じグーに変えてしまう)、
子どもが手の形を変えないように止める手助けが必要になってきます。
そして、「パーの勝ち」と言って、すかさず子どもの好きな物(小さいお菓子が多いかな)をあげます。
ここで教えることは、勝ちというジャッジの場合はいいことが起こるというシステムです。
「○○ちゃんの勝ち」と言わないのは、まだ、なんで勝ちと言われているのかがわかっていないので、注目する部分をはっきりさせるためです。
ここまでくると、子どもは「じゃんけんでほい」と言われると、パーを出せば正解でいいことが起こるとを学びます。

ところが、この段階では、自分がパーで相手がグーの場合というふうに、相手の出している形は意識できない、
つまり組み合わせで正解が変わるということは学んでいません。
そこで、時々、セラピストはチョキを出します。そうすると、子ども自身は同じようにパーを出しているのに、なぜか勝ち=子どもの好きな物がもらえません。
いつも貰えていた好きな物が来ない状況がきたときに、初めて、子どもは「あれ?」と何かが違うことを感じることができます。
何か異変があるからこそ、何が起こったのか、セラピストの手の形が異なることに気がつけるようになります。
好きな物がこないという異変がない限り、セラピストの手の形の変化には注目し難いです。
好きな物が手に入っている=満足している状況である限り、周囲を観察する必要はないからです。

このような感じで、他のパターンも教えていきます。
難しいところは、子ども自身が同じ行動(グーチョキパー)をしていても、相手の行動によって状況(勝ち負け)が変わってしまう、だから、相手の行動も意識しないといけないところですね。
あと、勝ち負けという言葉の概念でしょうか。
気をつけて頂きたいのは、ここでは「勝ち・負け」という言葉を使っていますが、これらの概念を本当に理解しているわけではありません。こいういう抽象的な表現は、何度か例題をこなしていかないと真髄には近づいていきません。
せいぜい、勝つ=お菓子がもらえるといったところだと思います。
そうそう、最後に、負けた=お菓子がもらえない=ストレスな状況、に耐えうる力がとても重要です。
これは、全ての行動を学ぶうえで必要不可欠です。

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