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2013-01-11

「ごめん」の練習

年末年始、実家に帰省していたときのこと。
従兄弟が3年生と3歳のこどもを連れて遊びにきました。
私の親類には、このところ幼児期から学童期のこども多く、ついつい色んなことを試してみたくなります(笑)。
こども達も遊び相手をしてもらったことはよく覚えているらしく、
今日は何をしてくれるのかと期待の目で寄ってきてくれるのですが、
三が日は、テレビの前で駅伝に浸りたい私にとっては複雑な心境です。

さて今日は、3歳のあっくんのおはなし。
いつもセラピーでもすることですが、ちょっとタメをつくって絡んであげると、
それはそれは楽しいようで、部屋の中をかけ回って喜びます。
遊んでいるうちに楽しくなりすぎたようで、勢い余って部屋の障子に足を突っ込んでしまいました。
その瞬間、3歳ながらにまずいと思ったようで、ハッとした顔をして両手で頭を抱えています。
そして、大人たちがいる方をチラッと見上げます(チラッと人の方を見る動き、大事ですね~)。
あっくん母親が、「もう!ダメでしょ!おじちゃん(私の父のこと)にごめんなさいは!」と、言いますが、
あっくんはモジモジしたまま、その場に突っ立っています。
すると、ほろ酔いのおじちゃん(私の父)が、「どうしたんや、かめへん、かめへん。」と、ニコニコしながら言います。

小さなこどもがいれば、よくある光景です。
こんな時、皆さんは、どうしたらいいと思われますか。

私は、モジモジしているあっくんを呼び寄せ、真顔で「おじちゃんに、ごめんって言い」と、言います。
酔っ払いのおじちゃんは、相変わらず、「大丈夫、大丈夫~」と、ヘラヘラ顔ですが、
そんなことは気にせずに、あっくんの「ごめん」を待ちます。
ちょっと時間はかかりますが、何とか、「ごめん」と言えたところで、
「じゃあ、次は、こっちで(障子がない部屋で)よ~いどんしようか。」と、ニッコリ顔で迎えます。
すると、あっくんもニッコリ顔で、「うん。」と、ついてきます。

この年齢のこども達は、社会的な振舞いを頭で理解し、理性でコントロールするのではなく、
日々の生活の中で起こる出来事の中で実際に振舞いをして、行動することで、体で覚えていきます。
だから、親類同士だし、こどものすることだしと何もさせずに終わらせてしまうのではなく、
身内同士で失敗していい場面だからこそ、本来すべき振舞いをさせて(「ごめん」と言う)、
次に同じように失敗しないでいいように代替行動(障子がない部屋で遊ぶとか)を教えてあげるといいと思います。

そんなことしなくても、「ごめん」って言葉を覚えれば、物事の善悪がわかるようになれば、
自然とできるようになると思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
人は、人と関わる時に様々な感情を伴います。
知識として理解していても、スキルとして獲得していても、
それが必要な場面でできるかどうかは、その場面に起こる感情と折り合いをつけてできるかなんです。
例えば、普段は流暢に話していても、同じことを1000人の前で話してと言われると、
いつも通りに話せないのと同じです。
それからもう1つ、発達が幼いと、そうでない時期に比べると、さっきまでの感情で出来事を忘れることができます。
忘れることができると切り替えやすく、私に叱られても次の瞬間、また遊べるのです。
こういう時期だからこそ、厳しいこともタフに教えていきやすいと思います。

人の発達、とくに社会性は、定型発達のこども達にとっても手間がかかるスキルです。
アルコールを吸収し過ぎた酔っ払いのおじちゃんには殆ど余地がありませんが、
スポンジのような吸収力がある幼児期のこども達は、教えられた通りに学んでいきます。
発達に魔法はありません。
普段の生活の中で、地道に積み重ねてあげてほしいと思います。


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