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2012-09-15

セミナーのアンケートより 4

このところ何度かのセミナーで、発達障害があるこども達本人への障害告知について話すことが続きました。
早いこどもだと小学生の低学年ぐらいから、思春期前後に気付く子が多いように思います。
もちろん突然ひらめくのではなく、少し前から何となく違和感や疑問を持っていて、
また、障害の有無を聞いてくることはなくても、自分の特性について質問してくること場合もあります。
いずれにしても、そういうタイミングがくれば否定はせずに、本人が肯定的な理解ができるように、
その時点の発達でわかる説明をしていくことが大事です。
その場で誤魔化したとしても、発達障害に関する情報がインターネット、テレビ、新聞で氾濫し、
学校の図書室に関する本があったり、授業で取り上げられることも少なくないので、
隠し通すことは厳しいと思います。
中途半端に誤魔化すと、それは触れてはいけないマズイこととも捉えられかねません。

だからと言って、障害告知をすることによるリスクがないわけでもありません。
発達障害を知ることによって、こども自身がダメージを受ける可能性もありますし、
自分を否定的に理解することもあります。

けれども避けて通れない…

とすると、できるたけ肯定的な理解をして、大人になった時に理解したことを、
自分の生活に役立ててほしいと思いますよね。
そこで、肯定的な理解に大事なことって何だろうと、この数年考えたところ、
結局のところは、これまで、人との間でどのような経験をしてきたかにかかっていると思います。
いざ告知をするタイミングになって、どれだけ素晴らしい先生が、どれだけ分かり易い説明をして、
あなたは素晴らしい1人の人間ですと言ったとしても、
本人の経験がボロボロだったとして納得できるでしょうか。
私だったら、そんな言葉はなかなか信じられないし、理解できない。
だって、目の前にある経験が全てを否定してしまうからです。

つまり、告知をするその日が大事なのではななく、そういう発達の時期にくるまでに、
身近な大人やこども達との間で楽しく活動を共有してきた経験とか、
大人に教えてもらいながら自分の困難な課題を乗り越えてきた経験とか、
そういう自分自身の弱いところをみながらも(環境整備して見えないようにしてではなく)、
それを少し変えたけど楽しかった経験や、乗り越えてきた経験が、
結局のところ自分自身と周りとの違いを知る、そして、その違いが悪いことではないに繋がるのだと思います。
ということは、今、こども達の周りにいる大人が最も力を入れるべきことは、
こどもが楽しい療育、こどもが達成できる療育、
こども集団の中でもうまくやっていけるよう社会性・遊び・コミュニケーションを獲得できる療育、
これに尽きるのではないかと思います。
そこさえできていれば、私のセミナー資料にある障害告知のスライドなど必要ないと思います。

つまるところオチはそこかという感じでしょうが、また、明日からも頑張りましょうということです(笑)

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