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2011-11-21

玉三郎さん

坂東玉三郎さんの講演を聴く機会がありました。
人前で台本がなく話すのは好きではないんだろうと思わられる、
舞台の様子とは、かなり異なる面持ちというか(まあ、化粧してないので当たり前なのでが)、
雰囲気でお話しされていました。
幼い頃の躾の話や、役者としての心構え、また、死生観など、
興味深く、私たちの仕事にも通じることが数多くあり、
どんな職だったとしても、卓越した人は、同じ本質をもつものなんだなと思いながら聴いていました。

たくさんの心に残る言葉の中でひとつ、
「器用貧乏になってはいけない、客に見せようとするのではなく役になる。」

セラピストという職も同じことが言えると思います。
「器用貧乏になってはいけない」
こどもとの関わりに少し慣れてくると、何となく感で動けるようになります。
ぱっと見た感じ、それなりにできているように見えます。
でも、よく見ると(ビデオとかで)、もう一歩完璧さに欠けます。
大抵は、最初の頃のような丁寧な準備が少しルーズになり(それでも、何とかなるので)、
そして、それを器用に誤魔化す手段も身についてしまっているので、
何とか形になり、大きな失敗に見えないのです。
でも、これを繰り返していると、どんどん、それなりにすることが器用になり、
本当に熟練した技は身につきません。

「客に見せようとするのではなく役になる」
ある程度の期間を過ぎると、当然のことながら、セラピストの腕も上がり、
周りの人から褒められ、認められる機会が増えてきます。
もちろん、誉められることは嬉しいことですから、ますます誉められたいと思います。
誉められたいと思うことは、悪いことではありません。人の全うな欲求です。
でも、気をつけなければいけないなと思うのは、こどもの発達のためのセラピーではなく、
自分が誉められるためのセラピーになっていないかということです。
こどもがカッコいい場面と、セラピストがカッコよく見える場面は、時として異なります。

いろんな意味で、興味深い人、お話しでした。

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