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2011-06-16

こどもの自主性

徳島のとある保育園でのお話です。
1年半ぐらい前からでしょうか、徳島にお住まいの保護者の方の相談を定期的に受けており、
お子様が通う保育園にも少し指導させていただいております。
いろいろお話もできるし、認知力もあるお子さんですが、周りに合わせて動くことが難しい。
そこで、ご家庭でも、保育園でも、その場のルールに合わせて動くことを、
段階を踏んで積み上げていただきました。
お子さんが泣いても怒っても譲らずに、その場のルールに合わせてもらいます。
こどものルールに大人が合わせるのではなく、大人(環境)のルールにこどもが合わせる練習です。
周りに合わせる、こどもが学ぶべき社会性の基本ですよね。
ある時は、小一時間にも及ぶバトルの末
(他の行動に逃げないように止めながら、するべきことの指示をする、体を誘導してさせる)、
こどもが譲ったという場面もあったようです。
その間、泣いたり叫んだりするわけですから、対応している大人にとっても相当しんどいことです。
保護者の皆様にとっても大変なことですが、保育園のような集団場面においては、
他のこども達への説明も必要ですし、人手の問題もあり、それはそれは大変なのです。
毎月の報告には、このバトルが必ず入っていました。

そして今月の報告、
保育園の活動でゲームを行っていた時に、途中でゲームを抜けだし、
ゲームが終わりになってから、「僕もやる!」と、言いだしたそうです。
そこで先生は、やろうと思えばできたけど、ここは練習の場面だと思い、
ゲームは終わったからできないと言うと、こどもが文句を言い始めたようです。
ところが、5分ぐらいたったころ、「ぼく、がまんするよ!」と、こどもから言い、引いたそうなのです。

自主性は大事です。
でも、いろいろな価値観をもつ人達同士が生活する場において、それぞれの自主性だけで動くとするならば、
それぞれ異なる方向への自主性により、集団は成り立たないのです。
特に幼児期のこども達には、その集団のベクトルに合う自主性を学ぶことが、大事な発達課題でもあります。
そして、学ぶということは、単に知識として知ることではなく、
いろいろな考えや感情を抑えながら、実際に、その言動を行うことであり、
時として、それを自分だけの力を行うことは難しいこともあり、
そういう時には、大人が手を添えて、させてあげるべきだと思います。
これが、その集団のベクトルに合った自主性を学ぶということであり、
実際に行動した経験があるからこそ、自主的にその行動をしようとする頻度は上がるのです。

以下は、保育園の先生の報告から一部抜粋したものです。
とても素晴らしいので、コメントを貸していただきます。
「今まで、何かさせる時に、自主性が大事なので、子供の意志を通させるのが保育だと思ってきた。
しかし○○くんにルールに従うということで対応するようになり、自分から我慢するという言葉が出たことで、
毎日何かはあるが、この対応で毎日確実に成長しているのを感じる」
このように言えるまでには、いろいろ悩み考えられてきたことと思いますが、
優しさと厳しさを兼ね備えた先生から学べる園児達は、とても幸せだと思います。


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