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2011-05-07

ロボットと人間

スタッフの荻原とロボット研究の話をしていた時のこと。
人型ロボットをつくる際に、ロボットに人らしい動きをプログラムするために、
舞台監督に指導をしてもらうと、とても人らしい動きをプログラムすることができたという記事が、
載っていたそうだ。
舞台俳優を指導する時には、台詞だけでなく、その場面に適当な身振り手振りも指導されるだろうから、
それをロボットに指示することも簡単なことなんだろうなと思う。
こうしてつくられたロボットは、果たして、人らしくコミュニケーションをとれるのだろうか。
いやいや、そんなことはない。
そのプログラムでやり取りしたロボットが、あたかも本物の人のように見えたのは、
そのロボットの相手になる人の言動まで決まっていて、その決まった言動に対してのセリフや身振り手振りだったからでしょう。
つまり、舞台劇や映画のように、相手のコメント、相手との関係、その場面の状況等、
それら全てが決まっている場合に限り、ロボットにも人らしく見える言動をプログラムすることができる。
私たちがコミュニケーションを円滑にこなせるのは、
コメントや身振り手振りに唯一絶対のパターンがあって、それを正確にこなしているからではなく、
ある場面において、相手のコメントや身振り手振り、自分と相手との関係、その時の状況等、いろいろな要素を加味したうえで構築される、
その人が、ある場面にある相手とのある状況においてのみ絶対である表現をしたからなのです。
人間のスゴイところは、日常の中で数えきれないほど行われているコミュニケーションにおいて、それぞれのコミュニケーションが全て異なるパターンであっても
(実際に、全く同じパターンのコミュニケーションは、ほぼ皆無だと思う)、
それぞれに適当なコミュニケーションを構築していけるところでしょう。
そして、その膨大な仕事をこなせているのは、恐らく、その構築する過程自体が快だからであり、
人が、とても社会的な動物であるとは、そういうことなんだと思う。
その快をプログラムできれば、ロボットは、人となれるのかもしれない。

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