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2011-02-12

いろんな話し合い1(こども塾)

こども塾は、こども同士で協力して活動を成功させることを通して、協力するってどうすればいいのかを学ぶ、
また、人と協力して活動し成功する経験を通して、人と活動することを楽しい活動に変えていきます。
ソーシャルスキルの基本、人と一緒に活動したいという気持ちを育てるプログラムです。

さて、先週のこども塾では、2月末に行われる生活発表会に向けての話し合い。
こども塾で一年かけて行ってきた活動の中で、どの活動をテーマにするか、班ごとに話し合い決めます。
その後、班の中で二人組みをつくり、2人で1つのポスターを作って発表します。
前回の2人組みでの話し合いとポスター製作を通して、今回の目標と介入方法を決めます。
ますは、Aチーム。
このチームは、1年生の2人組みです。
1年生の話し合いって、どんな感じでしょうか。
大人が話すように、「私は、○○と思うんですけど、△△さんは、どう思われますか?」なんて、
規則正しく交互に、自分が言ったら相手にうかがうような話し方しないんですよね。
自分が思いついたことを口々に言う、相手に気遣って順番に話すなんてことはそう多くない。
でも、基本的にはテーマに合ったコメントをするし、話が脱線したとしても、一緒に脱線していきます。
一緒に脱線できるのは、テーマと全く関連がないことに話しがとぶのではなく、
それに近い事柄から連想ゲームのようにずれていき、その過程が相手と共有されているからですよね。
ひとりだけの頭の中で話がすすんでいき、突然、何段階かすすんでいる言葉を口にする、
相手にとっては脈絡のないコメントとは、ちょっと違います。
Aチームの2人のうち1人は、同級生のこどもではなく、いつも大人に話しかけてしまう。
単語~2語文でのやり取りはなんとかなるんだけど、複数語でのやり取りになると、
相手の言っていることがわからず注意がそれたり、支離滅裂なコメントになったり。
もう1人も同じように単語~2語文でのやり取りはなんとか、
それよりも困ったことは、もじもじ君で、自分の意見を言えなかったり、小声すぎてきこえなかったり。
そんな彼らの話し合いの目標は、まずは、大人ではなく、ひとりではなく、相手に向かってコメントができること。
もちろん、聴く側も相手を見ておける(注意を向けられる)こと。
そして、できれば、ポスターのテーマに関連する単語でのコメントがでること。
話し合いの内容も大事ですが、まずは、コミュニケーションの基本、キャッチボールができること。
そこで、具体的にはどんな仕掛けをしていくのかですが、まずはペアが大事です。
コミュニケーションが下手だから、上手な人とペアにしてリードしてもらおうと思うところですが、
そうすると、スキル的な練習ができ、スキルがわかるようになる楽しさは得られますが、
対等に通じ合う、時間を共有した楽しさは得られません。
ここができないと、なかなか同級生とのコミュニケーションにはつながりません。
そこで、同じぐらいのコミュニケーションの力で、こどものキャラクター(発達というよりは雰囲気)が似ている子とペアにし、
大人は離れた場所で観察し、話し相手がこどもしかいない環境をつくります。
もちろん、これまでに半年ほどかけて、どちらの子どもに対しても、大人がコミュニケーションの練習場面を入れてきています。
特に、相手の方を見て話す、相手の表情や仕草で相手の反応を確認する、
名前などの呼び掛けがあれば振り返る(見る)、相手が話し始めたら自分は話さない、
こういったコミュニケーションの基本的なスキルを日々の関わりの中で練習しています
(ソーシャルストーリーを聞かせて知識的に学習するのではなく、実際の場面の中で実際に行動して学習する)。
そして、2人組になった時に、どんなことを言えばいいのかがわかっているとコメントはでてきやすいので、
テーマの説明のときに少し工夫を入れます。
まず、コメントが出やすいように、具体物を見せながら動きをつけて話します。
そして、長々とした文章で説明するのではなく、単語から2語文で話す(区切りを入れて話す)、
子どもが興味をもちそうなキーワードが浮き出るように、余分な言葉はできるだけ省く、
こども達がわかる説明を考えておきます
(私たちの全てのプログラムは、具体的にどんなコメントや動作をすれば効果的か、
映画のシナリオのように細かな事前打ち合わせがされています)。
それから、2人組の話し合いでコメントするモチベーションが保たれるためには、
この事前の説明時間に、実際にその行動をして強化されていること大事です。
つまり、先生役の説明が、こども達が口々にコメントすることを誘うような言葉や動作であり、
また、文法的には下手なコメントでも修正されずに、「そうそう」と、認められる機会です。
こういう必要な下準備をしたところで、実際の2人組では、大人はできるだけ中心から外れることが鉄則です。
時々、療育者がこどもの間に陣取って、療育者中心に話をまわして、療育者が楽しんでいる療育場面を見かけますが、
とてもセンスのない療育です。療育者が主体となり楽しんでどうするんだ…

このような感じで、こども達それぞれの発達に合わせた目標と仕掛けが作られ、
社会性やコミュニケーション練習を重ねて、集団行動の練習をしていきます。

さて、あと5チームがあるのですが、ちょっと長くなったので続きは次回のブログで。

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