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2011-01-08

そばにいること

クリニックの外来相談でのお話。今回で4回目の療育相談になるお母さん。
4歳の女の子とのお家でのセラピーの様子について、課題や方法について説明しています。
お母さんのセラピービデオを見せていただくと大きな変化がみられました。
どんな活動の時も、お母さんのそばにいることです。
初めて相談に来られた時のビデオでは、お母さんが一緒に遊ぼうと思って遊びに誘っても、
背を向けて本やCDを並べるとか、お母さんが提示したおもちゃで一人遊びをするとか、
大人がフラレ続けるビデオでした。
セラピーをする時、最初に苦労するところは、一緒に活動し続けるようになれるところです。
ここをクリアして、こどもがお母さんについてくるようになるとしめたもんで、
そこからは、いろいろな課題を教えられるようになります。
そもそも、人に合わせて、人についてきて活動ができること自体、大きな課題です。
どういう遊びにすればいいか、どんな誘い方にすればいいか、細かな調整をお話ししてき、
それを地道に積み重ねていただくと、たった数カ月で、
大人のそばを離れない、一緒に活動ができるようになります。
しかも、女の子自身は上手くできない活動でも(今回のビデオでは折り紙をしている場面)、
お母さんが触っているものと同じ、折り紙を同じように折って真似てみる
(折り方はめちゃくちゃなので、全く完成はしないのですが)、
それが終わると、お母さんのそばで、お母さんが折っているのを見続けているのです。
折り紙が折れるようになることよりも、できる活動がない中でもそばに居続ける、
また、指示されるわけではないけれど、つられて同じような動きをしてみる、素晴らしく社会的な動きです。

療育に魔法はありません。
一瞬、魔法にかかったかのようなマジックを見せることはできますが、所詮はマジック。
時間がたったり、人が変わったり、場面が変わると、すぐにできなくなります。
でも、時間をかけて、地道に積み重ねた結果できるようになったスキルは、
時間や人や場面に左右されることなく(段階を踏んでですが)、確実にこども自身の力になります。
また、お母さん自身がそれを教えられていくことが、継続したケアにつながります。
こどもの発達は、何十年もの時間をかけて育っていくものなので、
それが途切れることなく、家族や地域社会の中で継続されていけるよう頑張っていきたいと思います。

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