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2010-06-09

これも社会性

先日、小学校で1年生のクラスをみていたときのこと。
体育のマット運動の時間でした。
4つのグループに分かれ、各グループに1つずつマットが敷かれています。
先生の見本をみてから、各グループのこども達は順番に、先生と同じことをしていきます。
横転、はいはい、うさぎとび、かえるとび、前転と、数種類を行った後、
「じゃあ、最後は、今までやったゴロゴロ(横転)、はいはい、うさぎとび、かえるとび、前まわり(前転)の中から、自分が好きなのをやりましょう。」と、先生から指示がでました。
前列のこども達、もじもじしてすぐには始まりません。
大好きなものがあれば別ですが、大体同じぐらい好きな(もしくは嫌いな)中から、
あえて1つを選択するという行動は、結構、難しい。
私たちも、「お昼、何食べる?」「何でもいいよ。」「何でもいいじゃわからへん、何か決めてよ。」「そっちが決めてよ。」なんて会話、わりとしますよね。
もちろん発達障害があるこども達にとっても、難関な課題です。
なんせ、答えは一つじゃないし、正解を決める基準もないわけですから。
そんな難関をカバーするのが、どんな時にも強い味方の社会性。
前列の4人が、揃ってもじもじしている中、一人の男の子が動き出しました。
なんと、彼が選んだのは、後ろ回り…
まだ練習していない後ろ回りを、何を思ったか、歪んでマットからはみでながらやってのけました。
それを見た他のこども達、なんと、できもしない後ろ回りを始めます。
歪むどころか、構えたところから動けないで押し引きしているのに、まだ後ろ回りをしようとしています。
おいおい、できないんだったら簡単なのに変えればいいし、そもそも、先生のリストにはなかったでしょう。
先生も、「まだ習ってないし、ケガするから…」と、声をかけるものの、
必死で後ろ回りをやろうと頑張るこども達。

どのこども達にとっても、適当に選ぶっていう行動は、結構難しい。
そんな時でも、社会性という能力のもと、自分と同じような立場の人のことをみて、
その人達につられる能力によって、大きく社会からはみ出ないように動ける。
人より際立つことも大事だけど、それが活かせるのは、
こういう何となく馴染む動きがとれることがあってのこと。
どんなに優れた専門書よりも、こども達をよくよく観察することが、最も勉強になります。

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