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2009-10-02

伝わる言葉

先日のミーティングでのお話。
Yくんは、来春、小学校入学を迎えます。
そこで、お母さんにも、当社を卒業する準備を始めてもらいます。
これからYくんは、小学校、中学校、高等学校と変わっていきます。
学校が変わるだけでなく、担任の先生も変わっていきます。
その変化の度に、その時々に出会う先生たちにYくんのことを伝えていくことが、お母さんの役目なので、
それがスムーズにいくように、Yくんのお母さんには、まず言葉使いの練習に取り組んで頂くことにしました。

どんな事をお願いしたかというと、いつも書いていただいているセラピーのシナリオ、
この時に使う言葉をより具体的な言葉にして下さいとお願いしました。
例えば、
・「(遊び)に乗り気になってくれる」→「「~しよう」と声をかけるだけで母の膝にのってきてくれる」
・「一緒に歌うのは部分部分」→「一緒に歌うのは、母が歌うのを止めた時に、そのフレーズの最初の2~3語を歌う」
といった感じです。
つまり、人によって捉え方が変わる表現を使わないということです。
元々、文章を書くことが得意なYくんのお母さんは、すぐにポイントをつかまれました。
「感情を表す言葉や時を表す言葉を具体的にですね!」
そうそう、いい感じです。
「乗り気」「好き」「飽きてきている」「自発的に」といった言葉は、人によってその感情を表す言動が異なります。
特に発達障害がある子ども達は、私たちと感情表現が随分違うことがあります。
なので、お母さんがそう思った子どもの言動を書いてもらうようにします。
また、「時々」「ちょっと」「ほとんど」という数を表す言葉は、できるだけ数字で表すようにします。

こうした表現をすると、誤解をまねくことが随分減ると思います。
例えば、Aくんというお子さんが、ドレミの歌が大好きだったとします。
お母さんが連絡帳に、
「ドレミの歌が好きなんで、それをかけてもらえれば音楽にも参加できると思います。」と、書いたとします。
すると、Aくんをまだ余り知らない先生は、自分が知っている子どもの例えでイメージするので、
「ドレミの歌をかけるとAくんが笑顔で歌い始める」と、思うでしょうね。
なぜなら、多くの子ども達が好きな音楽がかかった時の表現が、そうだからです。
でも、Aくんが好きな音楽がかかった時の表現は(お母さんが好きと判断した言動は)、
「(無表情のまま)それまで行っていた活動を止めて、音楽が流れるCDの傍を行き来する」だったとします。
それを見た先生は、きっとこう思うでしょう。
「お母さんは好きって言ってたけど、そうでもなさそうやん。やっぱり、いつもの曲にしとこう。」
そして、この結果、「ドレミの歌」をかけていない先生を見て、お母さんは、
「せっかく連絡帳に書いたのに、全然、やってくれてないやん!ちゃんと読んでるん?」

こういうことが重なってくると、当然、お母さんと先生との間で、いいコミュニケーションは取れません。
お互いに信用できないですからね。
そうなった時に一番を害を被るのは子ども達であることを忘れずに、明日も頑張りましょう!

コメント ( 2 )件 | この記事のリンク

  • 名前:Yの母   投稿日時 : 2009.10.16 【URL】
  • 息子がこれから生きていく上で、何より私たち親が亡くなったら本当にたくさんの人にお世話になることになります。

    前々回のミーティングで、「今の表現方法だと学校の先生達がわかった気になってしまいます。」この「わかった気」というのは怖い!と頑張ってシナリオの表現方法を私なりに考えました。

    加えて私自身子どもの発達に不安、疑問を感じたときに読んだ本や、利用した市のサービスでは「あせらずおおらかな気持ちで待ちましょう」的な文章が多くて、「具体的にどうすればいいかアドバイスなく、どうやっておおらかであせらずにいられるのだ!」と大いに不満を持っていたので、それも発奮材料となりました。

    しかし自分が表現する側になると、時を表す言葉はまだいいのですが、感情を表す言葉を具体的にするのは難しかったです。

    私は文章の表現力を高める指導を受けること、物事を分析することにどちらかと言えば意欲的な人間だと思いますが、一番初めに貴社より「シナリオを書きましょう」と言われたときは、「遊びや楽しいということを分析することをしたことがないので、出来るでしょうか?」と弱気になりました。

    その時に「私たちも初めはそうでしたが徐々に出来るようになりました。だから出来るようになります。そのように指導します。」と言って頂き、本当に上手な指導の下、少しずつですがレベル・アップできるようになりました。
    最近は息子だけでなく、自分の成長も楽しめるようになっています。

    卒業まであと半年親子共々よろしくお願いいたします。
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2009.10.18 【URL】
  • Yの母さん、コメントありがとうございます。
    去年ぐらいからでしょうか、Yの母さんのセラピービデオを見ていると、
    お子様もですが、お母さんがとても楽しそうにされ始めたのを思い出します。
    大人もできるようになると楽しいもんで、
    楽しいと、以前より積極的にそれを行おうとします。
    そうすると練習回数が増え、さらにできるようになり、また楽しくなります。
    こういういいスパイラルに先生達も巻きこむことが大事で、
    そのためには、これまでの蓄積があるお母さんの知恵を、
    いかに上手いこと伝えられるかがポイントです。
    きっとできるようになります!
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