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2009-08-04

セミナーの質問より、続き

かな~り間が空きましたが、前回の「ヒトは、はじめからソーシャルである。」の続きです。

お話の中で、メンタルな語彙の獲得(「痛い」を獲得する例)がありました。
その中で、女の子が転んだ時にお母さんが「痛いの?」と聞いて、女の子が「うん、痛いよう」と応える。
それを見ていた別の子が、同じように自分が転んでお母さんに「痛いの?」と言われた場面で、
女の子が転んだ時のお母さんとのやり取りを思い出して、「うん、痛いよう。」と応える。
女の子の真似をして応えることによって、「痛い」という言葉の意味を獲得するといった話でした。

これは、ちょっと気をつけて下さい。
こういった学習ができると、それは素晴らしいことなのですが、
発達障害がある子ども達には、ちょっと難しいのです。
自他の鏡像性といった部分が、まだ下手なことが多いので。
つまり、女の子が転んだ場面と自分が転んでいる場面が同じ場面だとはつながりにくく、
だから、お母さんに、「痛いの?」と聞かれれば、「痛いの?」と応えるしかない。
それ以外に、ヒントになる言葉がないので。
この場合、お母さんは、「痛いの?」と質問せずに、「痛いよ~」と子どもが言うべき言葉を言って、
子どもが、そのまま真似すればいいようにします。

ただ、こういった言葉を教えるときに、子どもが実際に感じている場面を使って教えることは、大事です。
転んで泣いている女の子の絵カードを見せて、「痛い」と教えるのではなく、
子ども自身が痛くて泣いている場面で言葉を聞かせて、真似させて学ばせる、ということです。
なぜならば、子どもが、絵カードのどの情報を「痛い」と結び付けるかわからないからです。
目に見えない「痛い」という感覚と結び付けることは恐らく難しく、絵カードにある(見える)、
女の子を「痛い」とか、背景にある公園を「痛い」とか、そんなオチが待っています。
直示的定義の限界とありましたね。

そうそう、どうすれば自他の鏡像性が培っていかるのか。ここも少しコメントしておきましょう。
1つには、自分と相手は似ていると気付くことが必要ですよね。
相手を見る→真似るといった課題は、そういうことの一役をかっているかもしれません。
それから、自分自身が出来る動作、言える言葉が増えてくると、
相手のそれを見たときに同じだとわかることは増えていくようです。

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