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2009-02-17

何となく遊ぶ

先日のYCCでの相談。
お母さんのセラピービデオを見ていると、なかなかステキな場面がありました。
お子さんとお母さんが、おもちゃの刀を持ってつつきあっています。
「エイッ エイッ・・・」
お母さんがつつけば、子どももつつき返す。
まだまだ戦いごっこにはなっていないけど、二人とも、何とも楽しそう。
ルールもない、何やっているのかわからない、タイトルはつけられないようなじゃれ合い、
これが楽しいと思えることが、人と一緒にいて楽しいの第1歩だと思うのです。
幼児期の子どもたち、まだ幼稚園等でメジャ-な遊びを習っていない子どもたち、
よ~く見ていると何だかよくわからないことで笑い合っています。
でも、二人とも同じように動いていて、まるでお互いがお互いの動きに引き込まれているような感じです。
何か正しく動くことが楽しいのではなく、相手と同調していることが楽しいんですよね。
発達障害がある子どもたちが最も苦手で、でも、最も必要なこと、社会性の始まりです。

このビデオの親子は、それはそれは長い道のりでここまできました。
初めてビデオを見せて頂いたのは数年前、お子さんは電車を食い入るように見つめ、
傍にいるお母さんには殆ど見向きもせず、介入しようもんなら強く拒否される、
お母さんは、付け入るスキがなく途方に暮れておられました。
いろいろ遊びを考えてみるけれど、子どもはなかなかのってこない。
もう4歳、5歳・・・
4歳になったらごっこ遊び、5歳になったらルールに沿ってゲーム、おしゃべりしながら遊べなきゃ・・・
いろんな思いが巡ったと思うのですが、去年あたりでしょうか、遊びが変わりましたね。
1~2歳ぐらいの子どもたちの遊び方、単純な動作の繰り返し、ルールもおしゃべりもない、
子どもが好みそうな物・動作・キャラクターを引っ張ってきて、とにかく単純な動作を繰り返す。
数分の短い時間だけ、それでも最初は、子どもはお義理で刀を構えて真顔で棒立ち。
そのビデオから数ヶ月、地道に短い時間の繰り返しを続けてこられた結果でしょう。
笑いながら、子どもからつつき返してきているではありませんか。
周りをみればきりがないけど、本当によく我慢して子どもの発達に合わせた活動を続けてこられました。
この数分間のじゃれあいのために数年を費やしたことは、長い人生を考えればお得な買物だったはずです。

コメント ( 2 )件 | この記事のリンク

  • 名前:S.Tのママ   投稿日時 : 2009.02.18 【URL】
  • これは、私と息子のことなんだろうな・・・と思い投稿します。
    最近のセラピーでは、ほんの少し私からの片想いが通じたような、そんな感覚を受けていました。
    どうしてこんなに頑張ってるのに、振り向いてくれないの?笑ってくれないの?逃げるの?・・・そんな数年間のイライラも吹っ飛ぶ、笑顔を見せてくれるようになってきました。嬉しいです。
    と感じたのも束の間、また近頃はお義理で付き合っている感じで棒立ち、「もうおしまい」と言われたりしています。
    遊びの持続時間が短いだけでなく、同じ遊びを1週間近くも楽しんだら、もう飽きちゃったのかしら?と悩んでいる母です。
    もっともっと「タイトルのつかない遊び」を考えてチャレンジしていこうと思います。


  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2009.02.21 【URL】
  • そうです!STさんのことを書かせてもらいました。
    本当に、この半年ほどは目を見はる成長だと思います。
    一見、とても地味な部分だと思いますが、
    発達障害がある子ども達にとって、最も難しく、
    でも、できるようになっていくと生きていきやすいだろうなと思う部分です。
    まだまだフラれることもあると思いますが、またいい笑顔が見れる日があります!
    一緒に頑張っていきましょう。
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