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2009-02-06

イジワルなセラピスト?

セラピーをやり始めのセラピスト(お母さんやスタッフ)のビデオを見ていると、必ず出てくる場面なのですが、
子どもが大好きなミニカー(子どもの好きな物)を子どもの目の前に差し出して、
「ほれほれ、ここにあんたの好きなミニカーあんで~ どう?ほしい?ほしい? でも、あ~げない。」と、
言わんばかりに、目の前に差し出しておいて、
子どもが手を伸ばしてきた瞬間、そのミニカーをさっと引いてしまう。
かなり嫌なヤツですね~私が同じことをされたら、間違いなくキレるでしょうね。
あんた、私がミニカー好きなの知ってて、それをあげるような素振りを見せておいて、
くれるのかと思ったら、やっぱりや~めたって・・・サイテー!
その場面を想像したら、皆さんも同じように思うでしょ?

セラピストは、もちろん、子どもに意地悪しているつもりはないんですよ。
いたってまじめに、「ミニカー(ちょうだい)」と、言葉を言わせようとしているだけなんです。
が、子どもの立場から見れば・・・なんですね。
目の前に物を差し出しされたとき、私たちは、相手が自分にそれをあげようとしていると思い、
それが嫌いな物か知らない相手からでない限り、それをもらうはずなんです。
そしてこの時に、「ミニカー(ちょうだい)」とは、言わないはずです。
だって、相手があげようと示しているからです。
こんな「言葉を言わなくてもミニカーをもらえる」ワナを仕掛けておいて、
子どもがワナにひっかかったら、「この子は、ミニカーさえも言えない・・・」って、それはひどすぎる。

「ミニカー(ちょうだい)」のような言葉を要求言語(マンド)というのですが、
私は、これらを教えるときに、「子どもが要求したくなるような場面を作る」と、よく言います。
それと付け加えて、「自分(セラピスト)が、ワル者にならないように」とも言います。
ところが、上記のような場面は、
「意地悪するセラピストから、子どもがミニカーを取りたくなる(言葉で要求するではなく)場面」なんですね。

では、そうすればいいのか。
子どもが「ミニカー(ちょうだい)」と、言わないといけない場面を考えてみてください。
大抵は、ミニカーが欲しいけど、ミニカーがない・自分では手にいれられない、
自分ではどうにもできないから、誰かに頼まないといけない場面なんですね。
セラピストが、子どもがミニカー欲しいことをわかって差し出してくれている場面ではないんです。
例えば、目の前にミニカーがないとか、棚の上にあって届かないとか、持ってない(買ってほしい)とか、
欲しいけど自分で手に入れられない場面です。
まずはミニカーが手に入らない場面を作っておき(子供の眼の前でミニカーを棚にのせるのではなく、
子どもが見ていないときに行ってくださいね)、セラピストは近くで待ちます。
子どもが言ってこない限り、子どもがミニカー欲しがっているなんて気づかないフリをしてください。
これだけで、多少、言葉を知っているお子さんならば、自分からセラピストに伝えてくることが増えます。
もし、まだ言葉を知らないお子さんの場合は、以下の達成基準のステップをふみます。
アイコンタクト→寄ってくる→発声→発音(曖昧な発音からクリアな発音へ)。
また、物が見えてない場面は、見えている場面より言葉が出にくいことが多いので、
最初は見えているけど取れない場所においておき、そこでできるようになってから、見えない場所におきます。
あ、上記の内容をきちんと行ったからといって、すぐに完璧にできるようになることはないんですよ。
人間のやることに100%のこと、魔法はないんです
(魔法は、相手がそのことをよく知らないが故に、そう見えるだけです)。
あくまで、成功する確率が高くなるだけです。

セラピストは、子どもに愛される人にならねばなりません。
なので、意地悪しなきゃいけないときは(教えるためにですよ~)、
できるだけさりげなく、気づかれないようにしましょうね。

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