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2008-12-08

子どもの気持ち

子供の発達を促すセラピーをしていくうえで最も大事だと思うことは、その子供をきちんと把握することです。
この子は、今、何を思っているんだろう・・・何でこんなことするんだろう・・・
これらを考えるとき、私たちは、無意識にも、私たちが使う表現の仕方と照らし合わせて考えます。
こういう場合に笑うのは嬉しいはず、こういう場合に笑うのはふざけているはず・・・
ところが、これに当てはめて考えると、どうも上手くいかないことがあります。
そりゃそうだ。
発達障害はコミュニケーションの障害だから、私たちと異なったコミュニケーション方法を取ります。
それは音声言語だけでなく、非言語コミュニケーション(表情・仕草・姿勢・ジェスチャー等)にまで及びます。
だから、困った場面でケラケラ笑ったり、楽しい場面なのに固い顔のままだったり、嬉しいのに叩いたり。

~くんは、学校の勉強がわからなくて困っているのに、ケラケラ笑っちゃいます。
~くんは、とても楽しいのに服を噛んだり、頭をぶつけてきます。
~くんは、遊びたいだけなんだけど、お友達を力強くたたいてしまいます。

こんな子供たちの言動を読み間違えると大変なことになります。

~くんは、ふざけているのでケラケラ笑う。だから、ふざけないで頑張りなさいと怒られる
~くんは、楽しくないので服を噛む。だから、その活動からは外される
~くんは、そのお友達を嫌だからたたく。だから、お友達から引き離される

自分たちの気持ちと真逆の対応をされた子供たちが、どうなるか・・・
伝わらないことで人との関係はどんどんストレスな状況になり、
そのために攻撃的になったり避けたりするようになります。
じゃあ、そんな子供の気持ちを理解して、そのまま受け入れてあげようという人もいらっしゃいますが、
いやいや、こちらも生身の人間、いくら困っているからとはいえ、
真剣に教えているときにケラケラ笑われると少々ムッとします。
いくら好きだから、嬉しいからって、叩かれたり噛まれるとやっぱり痛いんです。
その子が大人になれば、その痛みは倍増していくわけです。

そんなわけで、その子供の気持ちを理解している人が、
その子供たちの気持ちが相手に伝わりやすい表現の方法を教えていく。
そうすると、子供も周りの人間も、ストレスな状況ができるだけ少なく関係を作っていくことができます。
子どもの本当の気持ちを理解するには、その言動の前後にある子供の動きをよく見てみます。
例えば、勉強がわからなくてケラケラ笑いだすときは、課題のプリントが途中までで止まっていて、
止まっている問題はいつも間違っている問題だったりします。
そして、先生が来て教えてくれ始めると止まります。困っているのを助けられたので。
そうそう、「そんなにふざけるんだったら、プリントはやらなくていい!」と怒られたりしても止まります。
困り事がなくなったので。
なので、こんな時は、「教えて」と言うことを教え、その後、子どもがわかるように教えてあげれば、
授業中にケラケラ笑いだすことが減る確率は、随分、高くなります。

コメント ( 2 )件 | この記事のリンク

  • 名前:トトロママ   投稿日時 : 2008.12.09 【URL】
  • 7歳になる息子は、
    勉強中、一人の世界に入りケラケラ笑います。
    困っているから笑う・・・

    恥ずかしながら、最近気付きました・・・

    知らない私はまさしく!!
    「なに、ふざけとるの!!怒」
    課題を増やしたりしちゃって・・・(笑)
    本当に可愛そうなことをしてました。

    最近は課題が分からないと泣きます。。。
    言葉を教えないといけないですね!
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.12.09 【URL】
  • トトロママさん、私らも、よく引っかかります。
    頭ではわかっていても、無意識のうちに自分たちが培ってきた基準が働いて、
    思わず読み間違えてしまいます。

    私は、仕事でビデオを見ているときには、随分、意識できるようになりましたが、
    仕事以外では、さっぱりです。
    発達障害があってもなくても、人それぞれ表現は少しずつ異なるので、
    自分の基準だけで判断すると読み間違えると思うのですが、
    どうやら仕事で培いつつあるスキルも、仕事時間以外では、スイッチが切れてしまうようです。
    そう思うと、親御さんはセラピーが終わってもスイッチ切れないので、本当に大変です。
    ということで、時には、スイッチが切れて読み間違えることもありと思います。


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