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2008-09-15

課題の優先順位

先日は、名古屋で勉強会でした。
2~3ヶ月に一度のペースで、数家族の親御さんと一緒に勉強会を行っています。
皆さん、それぞれにお子さんの課題を考えてセラピーを行い、
その様子を撮影したビデオと親御さんなりに考えた課題や対策についてまとめたシートと持参して頂き、
みんなでビデオを見ながら1日がかりでセラピーの勉強をします。
ここのメンバーの皆さんは随分慣れていらっしゃいますが、それでも子どもの課題を考えるのは大変なことです。
しかも、みんなでそのビデオを見るわけですから、随分、緊張して準備されてきていることと思います。
そうわかっていながらも、いつも厳しいコメントを残してくるのですが・・・

さて、課題を考えたり対策を考えたり・・・何を考えるにも大事なポイントをお話しましょう。
それは、その内容を具体的な言葉にすることです。
できれば書いたほうがいいです。自分の頭の中だけで考えていると何となくごまかせてしまうのですが、
文字にして書こうと思うと何となくでは書けないからです。
あるお母さんが考えられた課題の中に、「粘土で遊ぶ」という内容がありました。
粘土と書かれているから具体的な感じはするのですが、まだちょっと足りない、
粘土でどうやって、どんなふうに遊ぼうとしているのか、ここまで書けるとステキなのです。
それが出てきにくいのは、何のために粘土遊びをもってきているのか、その目的がはっきりしていないからなんです。
粘土を通して何を教えたいのか、遊ぶことなのか、遊びを使って言葉や社会性を教えたいのか、
あるいは、行事等のために粘土に慣れておく必要があるのか、まずは、その目的を考えてください。
目的が決まれば、その目的が一番達成しやすい粘土遊びを考えます。
そして考えるときにヒントにしほしいことなんですが、そもそも、なぜ粘土で遊ぼうと思ったかです。
① 作品展で粘土を使って作品を作らないといけないから
② 子どもの相手をしあげられないときがあって、自分で遊んでおいてくれないかなと思ったから
③ 大人と一緒に遊ぶときの遊びがほしいから
④ 手で物を扱う練習にしたいから。
⑤ 言葉を教えたいから(教える場面の1つにする)
親御さんとしては、いろんな思いがあるようです。
ですが、ここを1つに絞ることが大事です。
なぜかと言えば、同じ粘土遊びでも、その目的によって粘土の遊び方を変えていかないといけないからです。
たとえば、
① が目的だと、作品展で求められる粘土作品について、どんなテーマなのかとか、どれぐらいの大きさなのかとか、それに見合った粘土の作品を1つだけ考えて(作品展用に何かを作れればいいので)、その作り方を一過程ずつ教えていきます
② だと、子どもが一人で遊べないといけないので、既に子どもができるスキル、かつ、誰も傍についていなくても(指示がなくても)やり続けといてもらわないといけないので、子どもにとって好きな要素を(今回の場合は手の平ぐらいの大きさをギュッと握りこむ感触)盛り込みます。例えば、大きな塊から手のひらサイズに握りちぎった粘土の塊を塔のように積み上げていって(積めるような形に握りこむ)、それを最後に上から押しつぶすとか(この時の粘土がつぶれていく感触も気に入ると思います)。

このように、①と②だと相反する動きになるんですよね。①は粘土で作品を作る、②はどちらかというと粘土の塊(作品)をつぶしていく。でも、このような内容にしたほうが、①と②のそれぞれは成功しやすいんですね。
ところが、教える側が目的をはっきりもっていないと、どっちつかずの遊び方になってしまい成功しない、成功しないと子どもも教える側もイヤになってしまう。逆に、うまくいくと、その過程は大変だったとしても楽しいんですよね。

急がば回れ・・・と、先人が言うように、子どもの発達と子どもの生活環境とのギャップに焦る気持ちはわかるのですが、セラピー時間を半分にしてでも、この考える時間を確保していくことが成功への近道です。

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