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2008-09-08

体で理解する

幼い子どもたちに物事を教えるとき、言葉で説明するよりも、体験させて学ばせることが多いですよね。
なんせ、その物事の概念がないのに、それをシンボル化した言葉で説明したってわからないですから。
私たちも、極力、言葉やカードのようなシンボルで教えるのではなく、実物や実体験で教えていきます。

さて、先日、スタッフから面白い話を聞きました。
外で遊ぶのが大好きな~くんの幼稚園でのお話です。
Nくんは、幼稚園でも園庭で遊ぶのが大好きで、たとえ雨が降っていても、外で遊びたい。
ある日、幼稚園の先生からお母さんに相談がありました。
「雨が降っていても外に出たがって、止めると泣いて怒ってしまうので、
一度、雨が降っているときに外にだして、雨のときに外に出ると濡れて困ることを体験させようかと・・・」
ある発達の時期にきている子どものしつけには、なかなかいい方法だと思うのですが、
Nくんの場合は、これだとちょっと難しいんですね。
この方法で成功するか否かは、Nくんが外で遊ぶことをやめようと思うほど、
雨に濡れることが気持ち悪いとか、かっこ悪いって思うかなんですね。
まず、雨に濡れることが気持ち悪いって思う、前者の場合です。
発達障害の子どもたちの多くは、私たちが感じる快・不快の優先とは、違った優先順位を持っていることが多いんですね。
濡れることの不快さよりも、外に出れることのほうが勝るでしょうね。
また、発達障害がなくても外で遊びたがるかもしれません。
子どもは、多少熱があっても、洋服がどろどろになっても、汗だくで暑くて仕方なくても、遊ぶんでね~
それから、かっこ悪いって思う、後者の場合です。
これは、随分、社会性が育っていないと出てこないですね。
濡れた状態はみんなと違う、通常は濡れないものなのに濡れてしまう、
こういったことに気づいて、さらに、みんなと同じように濡れていない状態でありたいと思わないといけないんで。
逆に、ちょっとでも濡れたり汚れたりするのが嫌だと、極端なこだわりになっている場合がありますが、
もちろん、Nくんの場合は、それなないですね。
そういったこだわりがある子どもの場合は、雨の日には外に出たがらないはずなんで。

幼稚園の先生のお話は、ある程度の発達の時期にくれば効果的な方法なんですが、
その方法が理解できる発達にきていない子どもにとっては、効果的な方法にはならないんですね。
子どもの発達とその方法の機能をきちんと見定めると、教えることは上手くいきます。

コメント ( 2 )件 | この記事のリンク

  • 名前:Nママ   投稿日時 : 2008.09.10 【URL】
  • なるほど~と思いながら、読ませていただきました。

    何か違う?と思いつつも、漠然としていたことが、江口さんの言葉を借りると、問題点はそこだったか!とクリアになるんですよね。

    いつもながら、すごい分析力ですね。すっきりしました!ありがとうございました!

  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.09.13 【URL】
  • Nママさん、
    こちらこそ、いつも色んな話題を提供してもらい助かります。
    私たちに智恵がつくとすれば、
    それは私たちが気づかない課題を子どもや親御さんからもらって、
    多くの学ぶ機会があるからだと思います。

    これからも、私たちを悩まして下さいねi-190
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