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2008-08-16

子どもがわかる

お母さんとのミーティングでお話していたときのこと。
(継続訪問では月に2回のミーティングで、保護者の方とセラピーのやり方や課題についてお話します)
セラピービデオの子どもの言動を見ながら、私がその解釈を説明します
(子どもがどうしたかったか、どうすればよかったか、また、保護者の方の言動が子どもにどう影響したか等)。
その解釈を聞いていて(私の解釈が必ずしも当たっているとは限らないのですが・・・)、
お母さん自身が初めて気づくこともあり、その度に、わが子のことなのにわからないことがあるということに、
とても落ち込まれるそうです。
その落ち込みは、私のズバズバ言うコメントにも一因があるはず・・・ごめんなさ~い!

ただ、少し立ち直れるように知っておいてほしいことがあります。
そもそも子ども一人を理解することは、とても難しいってことです。大人一人理解するよりも、もっと難しいです。
幼児期の子どもでも、私たちが思っているよりも、かなり複雑な感情や思考を持っています。
そして、その感情や思考パターンは、大人になってしまっている私たちとはちょっと違います。
私たちも経験してきた子ども時代のことですが、立場がすっかり変わった今となっては、
なかなか思い出せないわけです。
そして、その複雑な感情や思考のわりには、それを説明するスキル(言語)は幼いので、
異なる感情や思考を持つ私たちに伝えることも、私たちが理解することも難しい。
そんなこんなで、そもそも子どもをきちんと理解できている大人は、そういないってことです。
ところが、定型発達の子どもたちは、私たちの理解のなさをある程度吸収してしまうので、うまいこといきます。
勘違いしてはならないのは、周りの大人の理解で何とかなっているというよりも、
多分に、子ども自身の力で何とかしているわけです。
が、しか~し、簡単にそうはならないのが、発達障害がある子どもたち。
おかげで周りの大人たちは、自分たちがいかに子どもを理解できていなかったかを知ることができ、
また、理解するためにはどうすればいいかを学ぶ機会を与えられるのです。ラッキ~!
私をはじめ、うちのスタッフは、幸いにもそれを学ぶ機会をたくさんもらっているので、
その積み重ねで(つまりは、ビデオとにらめっこ)わかることが増えました。
この積み重ね自体には、専門知識はいらないのです。
しいて言えば、この積み重ねの結果、臨床に必要な専門知識がついてきたということでしょうか。

親御さんにとっても同じこと。
発達障害の専門知識は必要ないかもしれませんが、わが子を育てるための知識は必要です。
そして、その知識は親になって初めて積んでいくもので、親になる前から持っているものではないはずです。
子どもは一人一人違うので、わが子が生まれる前から、その子どもに合った知識を積めるわけがない。
親になる前から必要な事があるとすれば、自分のためではなく、子どものために積み重ねをする覚悟でしょうか。

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