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2008-08-09

7月セミナーの補足 専門用語の使い方

専門用語のお話なので、興味がない方や使われない方は読まないほうがいいです。おもしろくないので(笑)
ちなみに、療育していく上で、専門用語を覚える必要は全くありません。

セミナーアンケートの中に、ABAを行なっているのかという質問がありましたので、
まずは、ABAが何かということを確認しておきましょう。
きち~んと学ばれている専門家から言わせると、、

「ABAとは応用行動分析のことであり、Applied Behavior Analysisの略称です。
応用行動分析とは、行動分析学(Behavior Analysis)で明らかになった基礎的な法則を
社会的に重要な問題の解決に応用する、もしくは応用する方法を開発する学問分野です。
行動分析学というのは、人間を含めた動物全般を対象として、行動の原理が実際にどう働くかを研究する学問で、学習心理学から始まったものです(杉山ら, 1998)。行動分析学で明らかになったことが
発達障害、精神疾患、リハビリ、ビジネス、スポーツなどの様々な分野に応用されています。
つまり、着席した机上でのトレーニングに応用行動分析(ABA)が基礎となっているのは当たり前ですが、
たとえば、ロバース(Ivar Lovaas)の自閉症児に対する早期集中介入や、
ミーブックなどのトレーニング方法を『ABA』とは呼びません。」

ということです。

ABAとは、発達障害がある子どもの療育を指すものではなく、特定の療育方法を指すものではなく、
机上で行う療育を指すものでもなく、もちろん、特定の博士の療育プログラムを指すものではありません。
ABAとは、物事の法則のひとつを指しているにすぎません。
ただ、療育は教育でありますから、その方法にABAの法則が含まれていることはありえることで、
私たちの療育がABAの法則と近いものだったとしても不思議はありません。
でも、ABAという療育を行っているわけではないのです。もちろん、私たちはABAの専門家でもありません。
どうしてこういった質問がきてしまうのか・・・それは、
こういった専門用語をきちんと説明される専門家ばかりではないからです。
それを聞かれた方が勘違いして使ってしまうのも無理はありません。

ところで、そもそも専門用語は、何のためにあるのでしょう。
それは、その専門用語があらわす内容を熟知している人同士が端的にお話できるようにでしょうか。
ミソは、熟知している人同士であることなんです。
ということは、ABAの専門家でない人、少なくとも始めてそういったことに出会う方々に専門用語を使って話す、
な~んてことは、あってはならないことなのです。
ちょっと説明したぐらいで熟知できるものでなく、仮にできるのであれば専門家はいらないんでね。
にも関わらず、専門用語を使って話す専門家が多いのは何ででしょう。

① 実は、その専門用語を熟知していない(よくわかっている人ほど、日常の言葉で分かり易く説明できます)
② カッコいいと思っている(かっこつけか?欧米かぶれか?今時、それぐらいではカッコつかないけど・・・)
③ 専門用語でもしゃべらないと威厳を保てない(本当に威厳のある人は、ただいるだけでオーラがあります)
④ 相手の立場で考えられない・話せない(あれ?どっかで聞いたセリフ・・・もしかして、うちのセラピーが必要?!)

他にも理由はいろいろあるかもしれませんが、
皆さんが何かの説明を受けられるときは、できるだけ噛み砕いてお話してくれる方を探してください。
むずかし~い言葉で話し始めたら、遠慮せずに、「○○って、どういうことですか?」って聞いてください。
何の引け目を感じることはありません。
相手にとっても、いい勉強になります。往々にして、その業界に長くいると、何が一般的なことかわからなくなるので。

私たちのような臨床家とは、その業界人でない人を相手に正確に知識を伝えていけることを業とします。
つまり、専門用語を使う場面ではないということです。

コメント ( 4 )件 | この記事のリンク

  • 名前:鬼理事長の補佐   投稿日時 : 2008.08.11 【URL】
  • はい、まさしく最後の2行が全てです!
    (同感です!おっしゃる通りです。)

    例えばA社がコンペで専門用語を駆使して
    素晴らしい発言をしたとしても、
    B社が専門用語(例えば横文字)を
    噛み砕いて(日本語で)発言されたら
    B社が選ばれる可能性は高いですもんね。

    また、専門用語を使用する事で
    様々な【カンチガイ】が起こり
    受け手の本質を見失わせる可能性も
    ありますから…(涙)

    でも、専門用語でないと伝わり難い部分も
    あると思うので、あくまでも【一滴の
    エッセンス】みたいなスタンスでいた方が
    よさそうですね。


    【良質な技術を提供すると同時に
    知識もわかりやすく提供する】
    どの業界でも同じですね☆
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.08.11 【URL】
  • 鬼理事長補佐さん、こんにちは。
    毎日、暑いですね~ 

    例えがさすがやな・・・と思いながら読ませて頂きました。

    少し魔法をかけたい場面もあるので、
    そんな時は「一滴のエッセンス」が必要ですよね。
    でも、そのエッセンスは一時的でなければなりません。
    エッセンスは、あくまでその気にさせるために使えるだけで、それが真実ではないからです。
    どの業界にも、魔法のエッセンスしか持っていない人達がいて、
    その人達は、どんどんエッセンスで誤魔化しの上に誤魔化しを重ねていきますので、
    そのうち愛想をつかされるか、相手が大変なことになってしまうかなんですよね。
    前者だと、本人が困るだけなんでいいのですが、後者の場合だと子ども達が困るんでね~
  • 名前:アン   投稿日時 : 2008.11.16URL
  • 他にも理由はいろいろあるかもしれませんが、
    皆さんが何かの説明を受けられるときは、できるだけ噛み砕いてお話してくれる方を探してください。
    むずかし~い言葉で話し始めたら、遠慮せずに、「○○って、どういうことですか?」って聞いてください。
    何の引け目を感じることはありません。
    相手にとっても、いい勉強になります。往々にして、その業界に長くいると、何が一般的なことかわからなくなるので。

    私たちのような臨床家とは、その業界人でない人を相手に正確に知識を伝えていけることを業とします。
    つまり、専門用語を使う場面ではないということです。


    →ごもっともな指摘だな~と、思いつつ、読ませていただきました。参考になります。
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.11.18 【URL】
  • アンさん、こんにちは。
    コメントありがとうございます。
    私たちの活動や考え方が、何かの参考になれば幸いです。
    職場は違えど、同じ業界で働いている方々のご意見は、私達にとっても参考になります。
    また、ぜひご意見お聞かせ下さい!

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