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2008-08-06

7月セミナーの補足 問題行動

セミナー後のアンケートに問題行動(行動問題・不適切な行動等、同じ意味です)の対処について、質問がありました。
セミナー内でも、いくつかの場面で触れましたね。
①要求を断られたときの癇癪(絵本読み聞かせ練習で、自分で持って読みたいことを断られる)
②うまく要求ができなくいときの他傷(ぶーぶークッションでお母さんの頭を叩く)
③パターンを断られたときの他傷(ごっこ遊びで自分と同じように相手が動いてくれずに叩く)
④自己刺激的な遊びから適当な遊びへの導き(なわとびを回すことで視覚刺激を行うことを跳ぶ方向へ導く)
セミナーでもお話したように、問題行動の殆どは、適切な行動のとり方がわからないために起こっています。

例えば、①③に関しては、自分の思い通りにならないことが日常生活にはあることを知らない、また、
思い通りにならない場合はどう振舞えばいいのかがわからない、または、そういう場面で我慢する練習をしていないために起こります。
なので、子どもの要求をあえて断って、その場のルールにあわせることや
(集団場面での絵本の読み聞かせでは、自分のペースで本はめくれない)、
相手にも意思があり、互いに合わせあわなければならない
(ごっこ遊びで自分のやり方で進めるだけでなく、相手のやり方にも合わせる)、
こういったことを実際の場面を作って練習することが大切です。
プリントで質問するとかロールプレイングだけでは、なかなか上手くいきません。
その時に子どもに起こる嫌な感情を伴った中で練習するから、
そういった状況にも少しずつ慣れてきて、大きく崩れずに過ごせるようになります。
同時に、相手に合わせて動いたときにも楽しかった経験が積まれていくので、
自分の思い通りにいこうとすることだけでなく、相手に合わせても楽しいことがわかっていきます。

また、②に関しては、まさに要求言語を知らないから起こったことですね。
特に、発語がある程度あるお子さんは、要注意です。
普段は2~3語文ぐらい話すので、大人も、こんな簡単な一言が出ないとは思ってもみないので、
まさか、言葉が出ないための代わりの行動とは思わずに、突然理由もなく攻撃してきたってことになります。
発音でき文法通りの文章が話せることと、自分の感情に合った言葉を必要なときに選んで話せることとは、
全く別のスキルです。
子どもを、よ~く観察して、本当に必要な場面で的確な(遠まわしにではなく)言葉を言えているのかチェックしてみて下さい。
もしいえてないようであれば、アイコンタクトから始まる要求言語の教え方を、もう一度おさらいしてください。

それから④ばん。
砂を食べる、ずっとジャンプしてる、独り言を言い続ける、物を並べる、いつも食べている・・・
こういったやめて欲しい行動の多くは、それ以外に適当な時間の過ごし方がわからないために、
そうせざるを得ないわけです。
怒ったり、止めたりしても、目を離すとすぐに再開してしまいます。
また、無理に止め続けると、もっと厄介な行動に変わっていく場合もあります。
なので、止める時間があったら、その子どもの好みに近い適当な活動を考えて教えてあげてください。
遊びの探し方、教え方は、たくさんビデオとともにお話しましたね。

最後にですね、お子さんのことを考えるときに実年齢は余り必要ありません。
4歳になったから、これをしなきゃということではなく、その子どもの発達にあったことを選んでいきます。
つまり、ビデオの子どもたちが何歳なのかは、余り気にしなくていいんです。
ビデオの子どもと対象となる子どもの年齢が同じだったとしても、発達が異なれば参考にはしがたいのです。
対象としている子どもと似た遊び方や動き、言葉を発していた子ども達のビデオを思い出して、
その子どもが練習していた活動やコミュニケーションを練習してみて下さい。
多少、年齢によって(というよりは、所属している社会集団)、加味しなければならないことはあると思いますが、
概ね同じような段階を踏んでいくはずです。

子どもの長い人生を考えると、たとえば、5歳の時に3歳の発達だったとしても、
きちんと発達を踏んでいけば、25歳の頃には23歳と同じ。
25歳と23歳の差は余りわかりません。35歳と36歳ぐらいになると、殆ど同じです。
でも、5歳のときに4歳の発達だったとして、無理に5歳の発達課題を練習してしまうと、
発達が遅れるだけでなく、踏み誤って歪んだ道を歩み出してしまいます。
こうなると、一旦引き返して一から踏みなおし、踏みなおせるとまだいいですが、難しい場合もあります。
焦る気持ちもわかるのですが、あえて、焦らずに確実な一歩を踏んでいきましょう。

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