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2008-07-17

魔法の言葉

勉強をみていたときのこと。算数の文章題を解いていました。
算数でありながら、実は国語の要素、つまり文意をとることが大事になってくる文章題。
結構、ひっかかることが多いのではないでしょうか。
数式は、記号の意味さえ覚えてしまえば何とかなるのでまだしも、
文章題は、その文章から四則を判断しなければなりません。
小学生レベルの問題であれば、定型発達の子どもたちは日常生活の経験から四則がイメージしやすい、
つまり、「来る」と言われれば増えるから足し算、帰ったと言われれば減るから引き算、といった具合に、
言葉からその場面と量のイメージがつきやすいのでしょうね。

さて、Cちゃんは、この文章題を解くに当たって、学校で数字と魔法の言葉をチェックするという技を習いました。
魔法の言葉とは、文章題の中にある四則を判断するためにヒントとなる言葉のことです。
例えば、
「公園に白い犬が5匹と黒い犬が7匹います。全部で何匹でしょう。」
この場合、文章中の5匹の「5」と、7匹の「7」と、魔法の言葉となる「全部」に、鉛筆でチェックをつけていきます。
「全部」は足し算を意味するので、数字の5と7を使って足し算の式を立てるといった感じです。
文章の中にあるキーワードにチェックをつけて、式をたてるときに拾いやすくするといったことでしょう。
が、しか~し、ここに落とし穴があります。
このキーワードは、全体の文意をつかんだところでチェックするから意味があります。
それをなしにしてチェックしていくと、そのチェックした単語だけに注意が向き、単語のパズルへと変わっていきます。
上記の問題なら何とかなりますが、
「公園に白い犬が5匹います。あとから7匹来て、3匹かえると、全部で何匹になるでしょう。」
と、いう問題になると、おかしな計算式ができあがります。
文中の数字にチェックをつけて、魔法の言葉の「全部」があるから足し算、5+7+3=15匹。
Cちゃんの頭の中では、チェックした数字と魔法の言葉をいかに並べるかのパズルが始まります。
「公園に白い犬が5匹います。あとから7匹来て、3匹かえると、残りは何匹になるでしょう。」
これだとさらに難解なパズルになります。
引き算の魔法の言葉「残り」があるので、5-7-3=?
あれれ?引き算できないから、7-5-3=?
でも、やっぱり引けない・・・どうしよう・・・
ある意味で魔法の言葉、どんどん難解なパズルに仕立てていきます。

こんなことにならないためには、地道に量が変化していくイメージをつけさせていくことだと思います。
子ども自身に、その文章の内容を実演させていくこと、物を使って操作させたり、絵を書かせたりして、
子どもの頭の中に量が変化していくイメージをつけていきます。
時間はかかりますが、生活に必要なことは、着実に理解させてあげることが大事です。
魔法の言葉は一見華やかですが、所詮、ひと時のまやかしでしかありません。
かぼちゃの馬車がかぼちゃに戻ってしまう前に、本当の意味での理解をつけていきましょう。


コメント ( 2 )件 | この記事のリンク

  • 名前:オリナカ   投稿日時 : 2008.07.18URL
  • こんにちは。
    我が家でも、掛け算になっても、割り算になっても、やっぱり苦労しています。
    これはひっかかりそうだなと思ったときに「この人たちは何をやってるの?」と質問してみると、案の定、場面が思い浮かんでいません。
    そうすると、裏紙に図解しながら解説するのですが、それでもなかなか立式に結び付きません(泣)。

    最近の難関は、割り算の余りの処理です。
    長椅子に全員が座るときは余計に1脚必要だし、トラックで段ボールを運ぶときも同様です。
    でも、福引きの補助券は、端数ではガラガラできないんですよねえ…。

    最後の手段はやっぱり、おはじきとお皿です。
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.07.22 【URL】
  • オリナカさん、コメントありがとうございます。
    やはり裏紙に図解、おはじきセットは必須ですね。

    『余り』のような、例外っぽい話しは教えにくいですよね・・・
    なるほど、福引と長椅子だと同じ『余り』も異なる扱いですね。

    自分自身は、どうやって理解していったんだろうと時折考えるのですが、
    さっぱり思い出せないんです。
    どう聞いてても、学校の先生の説明では、わからない子にはわからないんですよね。
    おかげで、日々、頭は休むことなく使わせてもらえています。
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