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2008-07-14

卒業生達のその後 その3

卒業生のその後 その3

事務所に顔見せにきてくれたQくん、すっかり男の子の顔つきになっていました。

とても優しいQくん、セラピストとの間ではイタズラ顔も見せるものの、
お友達ととなるとなかなか最初の一声が出ない、ちょっと強めの態度でこられると、
大きな目に涙いっぱいになっていたのですが、
幼児期のスタッフ荻原による嫌がらせ(笑・・・いじめてたわけではなく!)と、
お母さんが頑張って積み重ねてきたピアトレーニングの成果で、
今では、そんな心配もなく、真っ暗になるまでお友達と遊んで帰ってくるようになったようです。

そんなQくん、小学校で仲良しのお友達○○くんができたんだけど、
その○○くんが好んでいない別のお友達△△くんとは、幼稚園からのお付き合い。
二人から同時に誘われたらどうしよう・・・
どっちも大事な友達だし、断られたほうはさびしいよね・・・なんて心配します。
かと思えば、お友達に自転車の鍵を取られてからかわれても、「そんなのつまんない!」ときっぱり。
ばつが悪いお友達のほうが、そそくさと寄ってきて遊び再開、なんて一面も見せてくれるようになりました。
ずいぶん優しい強さを持った子に育ってくれています。
あ、でも女の子には弱いみたい。
これまた幼稚園からお付き合いの□□ちゃん。学校で廊下に呼ばれて何やら耳打ち。

「今度、☆☆ちゃんとしゃべってたら、来年のチョコ(バレンタインの)あげないからね!」
「・・・」

あ~~~ Qくんの20年後を垣間見たようです・・・

発達障害がある子どもたちと時間をかけて関わってきて実感していることがあります。
この子達は、人と関わりたくない、集団がイヤなわけではないのです。
多くの場合、人との間で行うコミュニケーションや遊びでの失敗体験があまりにも多く(発達が幼い故に)、
人そのものがイヤのではなく、失敗の積み重ねで人との関わりをイヤになってしまったのだろうと。
そんな失敗ばかりの関わり、イヤになるのは当たり前で、
イヤになったらその集団を見ただけで避けようと思いますよね。
だったら、そうならないように、幼児期にはコミュニケーションと遊びのスキルを伸ばして、
人とうまいこと関われるようにしてあげればいいじゃないかって話です。
私たちがセラピーに行っているお家の子どもたち、
セラピーが整っていくと、必ずセラピストを待っているようになります。
人と関わりたくなるし、そのために必要なコミュニケーションや遊びを学びます。
ちょっと困る出来事は、相手が子どもになると少しギャップがあり、その一山を超えることです。
でも、関わりたいのです。
その一山を超える手伝いをすることが私たちの役割なのですが、
やっぱり子ども社会にしゃしゃり出て行くには限界があります。
事前にできることといえば、できるだけ子ども社会に近い状況でコミュニケーションや遊びを教えて、
本番で何度も失敗して傷ついてくる子どもたちを、
それでも、また頑張っとていでと笑って送り出すことでしょうか。
そのタフさ、実は大人のほうがもっていない。子どもより先に大人がめげないように!

人は、人社会で生きるように、人社会がないと生きられないように進化してきた動物であります。

コメント ( 6 )件 | この記事のリンク

  • 名前:Qママ   投稿日時 : 2008.07.15 【URL】
  • そうなんです~。
    2年生ともなるとお友達の好き嫌いもはっきりしてきて、Bくんに
    「僕、Nくん嫌いやから僕と遊ぶ時は約束せんといてな」と言われ
    でもそんな時に限ってNくんから誘われたらどうしょう?
    と心配してみたり・・。
    幼稚園からの仲良しの女の子から「Cちゃんと仲良くしたらあかんよ
    今度仲良くしてる所を見たらチョコあげないから」と言われ
    どうしょう?と悩んだり。
    朝は約束してたのに帰りには、「やっぱり、きょうは遊ばれへん」と
    お友達に振られてしょんぼり帰ってきたり。
    本当に日々、いろんな友達の中で、もまれてすごしているQです。
    そんなQですが「嫌なことされても優しい時があるから好き」と
    お友達は本当に好きです。そして、だからこそ譲ったり、我慢したり
    が自然にできるようになりました。
    これも、江口さんに「ピアは幼稚園時代しかできない」とアドバイス
    していただいたおかげだと感謝しています。
    小学校に入って思うことは、宿題や習い事に追われて遊ぶ時間は激減
    します。約束も学校で子供同士でしてくるので、親は入れません。
    あと、遊びの中に大人が入ることを嫌がるようになるので、ピアの
    介入ができなくなります。
    なので、幼稚園時代に毎日のようにピアしてて良かったと最近つくづく
    実感しています。江口さん、ありがとうござます。



  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.07.15 【URL】
  • Qママさん、こんにちは。
    いつも、Qくんのお話を楽しみにしているんですよ。

    ピアのコメント、ありがとうございます。
    目先のことが気になって、なかなか先のことを見越して動くことが難しいので、
    卒業生のお母さんからのコメントは、今、幼児期の子ども達のお母さんには、
    とっても有難いと思います。

    だんだん、子ども達は大きくなって大人が介入できなくなってきますが、
    介入しなくてもタフに生きていけるように育てているので、大丈夫です!
    Qママさんもピアトレを積む前に、まずはお母さんがQくんと向き合えること、
    これをきちんと行なっているので、土台作りバッチリのはずです!

    お母さんが子ども達を置いて、
    お母さん友達と一緒にお茶したり遠出する日も遠くなさそうですね。
  • 名前:Rママ   投稿日時 : 2008.07.17 【URL】
  • お久しぶりです。Rママです。
    ブログの内容がまさに今私が直面している内容まさしく
    最初の一山に登りかけ状態です。
    年長で幼稚園に代わり、人(お友達)に向きはしても
    気持も中途半端、コミュニケーションも友達付き合いの
    スキルも中途半端で次々と問題続出で見ている私が正直
    つらいです。
    ほんと、夏休みをどんなに指折り数えたか・・・・

    そうなんです。明日のお泊り保育で夏休みです。


    そんなホッとしてる所に江口さんとQくんのブログで
    またしても、やらなきゃなんて思えました。Qくんママ
    ありがとうございました。


    江口さんいつもブログ拝見させてもらっています。
    江口さんの物事や人も見る見方に感銘を受けています。
    これからも我々を魅了する言葉をよろしくお願いします。





  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.07.17 【URL】
  • Rママさん、こんにちは。

    Rちゃんの成長、寺口や吉森から聞いています。
    とにかくお友達が大好きで、一生懸命ついていこうと頑張っているようですね。
    Rちゃんが適切な関わり方をしていても、上手くいかないときがあるんですよね。
    なんせ相手も子どもなんで、正しいか正しくないかだけでは動かないんですよね。
    この辺りは、親御さんとしては見ていて辛い部分だと思うのですが、
    それでも楽しい時間もあるからRちゃんもついていこうと頑張っているはず。
    なので、お母さんのほうが凹んでしまわないように、
    Rちゃんが頑張っている場面を、お母さんも受け止めてあげて下さいね。
    そうそう、子ども達は、外でどれだけ大変なことがあっても、
    大好きなお父さん・お母さんが、お家で大丈夫と言ってくれれば(安定した態度で接してくれれば)、
    辛かったことも、うまく消化できるみたいですよ。

    Rちゃんと一緒に、もう一山乗り越えて行きましょうね!

  • 名前:Qママ   投稿日時 : 2008.07.18 【URL】
  • Rママさん、お気持ちよーくわかります。
    うちも幼稚園の頃は、ピアするたびにいろんなことがあり
    凹んでました。でも、ピアを重ねる中で、学べたことも
    たくさんありました。子供の弱い部分もたくさん教えてもらい
    ましたし・・・。苦笑。
    スキーにたとえたら、幼稚園の頃、たくさん転んだので
    今は、転びにくくなりました。なので、子供の中でする失敗を
    初心者だから当たり前くらいの気持ちで頑張ってくださいね。
    お友達が好きな気持ち・・これさえあればなんとかなります。
    うちもまだまだ悪戦苦闘の日々です。
    お互いに頑張っていきましょうね。


  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.07.22 【URL】
  • Qママさん、コメントありがとうございます。
    体験されてきたお母さんのコメントは、とても心強いと思います。

    スキーの例え、とてもよくわかります。
    初心者なんで転んで当たり前だし、転んで失敗してわかることもたくさんありますし、
    子ども時代は、そのためにあるようなもんですもんね。

    Qくんは、この子ども時代の経験を糧に、きっとステキな大人になりますよね~
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