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2008-07-02

卒業生達のその後 ~その1~

このところ卒業生たちの小学校での様子を見る機会が続きました。
数年間、一緒にすごした彼らのその学校生活は、とても気になります。
遠い異国の地に留学にでも行かせたような気分で、
元気で頑張っているはずという気持ちと辛い思いしていないかしらという気持ちが入り混じります。

最初はIくんの参観日のビデオ。
Iくんが入学するとき、その小学校では、発達障害がある子どもを通常学級でみた経験があまりなかったようで、
ご両親をはじめ、うちのスタッフも、それはそれは心配しました。
でも、その心配はすっかり消えていました。
Iくんの持ち前の愛されキャラもありますが、担任の先生の采配が素晴らしく、
Iくんなりのクラスへの参加で、しっかりとなじんでいるのでした。
これを支えているのは、担任の先生とお母さんとの細かな交換日記。
何が生まれているかって、両者の間の信頼関係。
誰だって、はじめっから戦闘体制でいるわけではなく、
よくわからない状況が人を不安にし、その不安から守るために武装するわけです。
良いも悪いも正確に知らされることが、躊躇する瞬間があったとしても、人の不安を取り除く唯一の方法。
相手の考えていることがわかり、自分の考えもわかると、
世の中のモンスターママたちも、ママに戻る日がやってくるというわけです。
Iくんの教室にあるのは魔法ではなく、正確な現実なんです。

次は、Mくん。
お母さんからの「助けて~」の声に、最初はどんなに大変なことになっているかと思いましたが・・・
Mくんは、なんと16人の子どもに、担任+加配の先生という恵まれた通常学級生活を過ごしています。
1年生の間は何の問題もなかったのに、2年生になった途端はじけてしまったようです。
その気になれば、学習面でできることも多いのに、なぜか教室で、廊下で、ゴロゴロ寝そべってみちゃいます。
まあ、学校の教室で見る光景としては、なかなかインパクトがありますので一大事に見えます。
が、しか~し、見た目のインパクトの割には重大事件でないことがわかりました。
なぜなら、毎回、先生をはじめとする人の目を気にしながら行っているんですね。
先生たちも気づかれていたのですが、良くも悪くも人の目を見ながら行う行動が増えていると。
その姿が、時には教室で寝転ぶになり、時には自分から「こんにちは」と言うになっているわけです。
この手の子どもに必要なのは、かまってもらえる時間をきちんと作って遊ぶ、
でも、授業中は有無を言わさずにやるべきことに従事させる、メリハリなんです。
最初は、要領を得ないのでごねますが、きちんと遊んでもらえる場面を確保して、
授業中はできる活動で褒められる経験が積まれれば、ほぼ確実にいい循環に入ります。
そうそう、なんと言っても、この学校も先生たちが素晴らしい。
Mくんの担任+加配の先生をはじめ、隣のクラスの担任、学校全体のサポートの先生、
皆さんが話し合いに参加してくれ、そして、その先生たちなりの情報と考えを提供してくれます。
お母さんの意見、先生たちの意見、私の意見、いろんな意見が交じり合って正解は見つけられます。

Iくんの場合も、Mくんの場合にも成功のパターンが存在します。
それは、開かれた教室。人と人がきちんと対話できる環境。
まあ、こんな話は、通常の社会では当たり前の必勝パターン。
そこここのビジネス本には、余りあまるほど書いてある話で秘策でもなんでもない。
当たり前のことが当たり前にできなくなっているこの状況、
うちで育った子ども達を行かせねばならないと思うと、今日も療育に力が入るのでした。

コメント ( 4 )件 | この記事のリンク

  • 名前:Mマミー   投稿日時 : 2008.07.03 【URL】
  • 江口さんが登場してくれると思うと心強いです。
    あれから学校中でMに対しての配慮が変わってきています。
    今日はプールの後に私が自主参観しました。。。
    様子はあまり変わっていませんが、休み時間になると、先生が
    飛んできて、「さぁ!何しよう!」と一緒に大好きなトランポリン
    に行っていました。

    このまま夏休みに突入しそうですが、なんとかアドバイスを貰いながら
    更生(笑)させたいです。

  • 名前:ギンガムチェック   投稿日時 : 2008.07.04 【URL】
  • 江口さんに、お褒め頂いて恐縮です・・。
    実際は懇談の時間を間違えたりv-405、毎日、ばたばた、
    担任の先生にはご迷惑を掛けてばかりの、実際は頼りない母・・です。

    小学校にお世話になって2年目になりますが
    入学当初、そしてこの学年始めにもいろんなことに遭いました。

    「Iちゃんのママ~♪いつまでIちゃんと学校来るの~」
    とか
    「あの子、障害者やねん。おもしろいやろぉ~」
    とか
    「なんで、なかよし行かへんの~?」
    とか・・・。
    それはそれは、私も子ども達のことばをそのまま受け止め、
    度々傷つき、最初の頃は、おいおい泣いてましたが、
    話を聞いてくださった担任の先生も一緒に泣いて下さって。
    「頑張ろうね!お母さん」
    と味方について励まして下さったこと、ほんと心強かったです。

    それから、嫌なことがあったからって
    敵に回すのでなく、母のような担任の先生がいつも私を支えて下さって
    彼らと一緒に、時にはフォローに回ってあげたり
    いろんな体験を共に積重ねてきた今は
    実際はとってもピュアな彼らが大好きになりました。

    今はそんなことばを耳にすることもなく
    「Iちゃ~ん♪」と、学年中のお友達、そして学校中の先生方にも
    かわいがってもらえるようになり、ある意味とても人気ものv-354

    子ども達はとっても柔軟な心を持ってて
    今ではものすごい、よき理解者であり、先生だったり!?してくれてます。

    Iは苦手だった板書もかなり上達し
    お隣のお友達が、難しい漢字の部分だけ手を添えてくれています。

    発表の時は今度は反対のお隣の席のお友達が
    耳打ちをして「・・だよ、頑張れ~!」ってプロンプトしてくれています。

    見ていると、おぎわらさんやよっしーの代わりを担ってくれている
    逞しい小さい先生達が周りにたくさんいて、
    Iも授業中、おちおち、ぼーっとしていられないみたいです。v-388

    もちろん、担任の先生(まさみ先生のように・・)
    の厳しいv-343指示も飛んできて
    「はい・・」とI。スイッチがはいると先生もびっくりされるくらい
    漢字のドリルに取り組んだりもし・・。
    おかげさまで、この1学期できることがまた増えました。

    先生やお友達にも恵まれ、感謝の気持ちでいっぱいの毎日・・♪
    ありがたい気持ちでいっぱいになり、一生懸命交換日記を
    書く母です。
    また、たくさんいいことの詰まった日記が
    お見せできるよう頑張りますね~♪





  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.07.05 【URL】
  • Mマミーさん、

    なんとか更正させてみせましょう(笑)
    大丈夫です、子どもは、みんな時々道に迷いながら大きくなっていくんです。

    Mくんとこの先生方は、行き先はわかってはるし、
    そこまでの道のりを考える力ももってらっしゃると思います。
    ただ、余りにも忙しい学校生活の中で余り迷っている暇がないので、
    ちょっと地図を片手に参上したのが私です。
    地図を広げるのは私かもしれませんが、それを読んで実際に歩くのは、
    先生とMくんとご家族ですし、ここのメンバーならできると思いますよv-218



  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.07.05 【URL】
  • ギンガムチェックさん、コメントありがとうございます。
    いろいろなエピソードとそれに対する考え方、
    読者の皆さんにも、私たちにとっても、とても勉強になります。
    世の中の出来事の多くは、見方に1つで意味合いが変わってきます。
    周りを変えるのではなくギンガムチェックさん自身の対応が変わったから、
    学校も子ども達も、Iくんへの対応が変わったのでしょうね。
    多くのステキな人達との出会いがあってのことだと思いますが、
    やっぱり、ギンガムチェックさん自身が頑張られたことが何より大きいと思います。
    流血なき勝利!ですね。
  • :    :
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