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2008-02-14

会話はリズム

Kくんのビデオを見ていました。
Kくんとお母さんのコンビネーションはとてもよく、
お母さんが子どもの動きを予測して上手に場面設定ができていることと、
Kくん自身が言葉を覚える力がついていることもあって、言葉を覚えるのがとても早くなりました。
ところが、場面にあった言葉が的確になってくると、気になる点が出てきます。
それは、会話のリズムなんですね~
私たちは会話をするときに、単に適当な言葉を返しているだけではなく、相手とリズムを共有しているんですね。
口調の速さやコメントを返すタイミング、そのリズムをお互いに模倣しあっている、影響され合っているのです。
それがないと、相手は違和感を感じる、なんだか心地よくないんですね。
Kくんは、適当なコメントは返しているのですが、そのタイミングがお母さんと合っていなくて、
Kくんのペースで、どんどん言葉を発してるのです。
たとえば、的当てをするとき、お母さんが的を置く机を並べようと机に手をかけたとたん、「近づけて」と、要求してくる。
机の距離を自分に近づけて、的当てをやりやすくするために言っているのですが、
まだ、机をどこに置くかわからないのに、もしかしたら、子どもから近い距離に置くかもしれないのに言ってしまう。
時々、私たちの会話の中でもありますよね。
A 「あんな~昨日さ、Cさんがさ・・・」
B 「へえ~そうなんや。」
A 「・・・まだ、何も言ってないやん!」
みたいなことです。そう、Bさんは、何か他のことをしていたとかで、話半分でしか聞いておらず、
普段よく使っている相槌を適当にうってしまっているのです。Aさんは、非常に不愉快です。
もしかしたら、結果的には、「へえ~そうなんや。」とコメントするような内容だったとしても、
相槌のタイミングが早すぎると、ちゃんと話を聞いてもらえていないような感じがして、ちょっと不愉快な感じがします。
コミュニケーションとしては、適当な言葉を言うだけではなく、そのリズムもとても大事なのです。
で、そのリズムが良くなるにはどうしたらいいのか・・・AさんとBさんの例を見てもわかるように、
まずは、相手に注意を払っているかどうかが大事ですよね。
でも、発達障害がある子どもたちにこのことを説明しようとすると、とても難しいことに気づきます。
「お話しするときは、相手のことをよく見て!」なんて言ってしまうと、
不自然に顔を近づけてジ~ッと見つめてしまったりします。その「見る」じゃないんよ・・・って。
どうすればいいかというと、ちゃんと見ておかないといけない状況を作ります。
たとえば、的当ての場合だと、いつものように机を持たずに座布団を持ってみたり
(的当てには使わないので近づけられると邪魔になる)、
初めから近い場所に机を置いてみたり、いつもと異なるパターンを意図的に入れていきます。
そうすると、いつものように言葉を言っても思ったとおりにならないので、
子どもは、相手の言動を、「確認する=観る」ようになります。
そこから、相手のリズムを意識することが生まれてきます。

お母さんにとっては、「1つできたと思ったらまたか・・・」って思われるかもしれませんが、
新たな課題が見えてくるということは、1つできることが増えたからたということをお忘れなく。


コメント ( 2 )件 | この記事のリンク

  • 名前:しろねこ   投稿日時 : 2008.02.15 【URL】
  • 親にとっても流れが簡単につかめてしまうし、
    一度考えるとしばらくはそのままの設定で行けてしまうので、
    何か「?」と思っていてもそのままで続けがちでした。

    やっぱりラクしちゃいけません。。。
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.02.16 【URL】
  • しろねこさん、
    ヒトは、安定感を好む動物だと思うのです。殆どのヒトが。
    セラピーでは、その安定感を常に変革していけというのですが、
    それは、かなり労力がいることですから、
    ラクというか、殆どの場合は難しいことなのだと思うのです。
    それを『やってくださいi-179』と笑顔で言う私達は、ちょっと恐ろしい集団です・・・
  • :    :
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