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2007-12-27

Pくんのおしゃべり術

Pくんは、人と関わることが大好きです。
なので、おしゃべりの力もぐんぐん伸びて、私たちが伺い始めた頃とは段違いに上手くなりました。
ところが、ちょっと変な感じがするんです。
何が変かといいますと、話始めが唐突なんですよね。
たとえば、Pくんと二人でいるとき、ちょっと記録をとっている間にお絵かきして待っててもらうと、
突然、「あきちゃんって書いとく?」と話しかけてきます。
でも、あきちゃんであるスタッフは記録を見ていて、Pくんの行動は見ていません。
だから、「何のこと?」って感じになります。
また、別の場面でPくんのお母さんとスタッフが話していると、スタッフがお母さんに投げかけている問いに、
Pくんが、突然、横から応えています。たとえば、こんな感じです。
スタッフ「お母さんは、どっちの本にされますか?」
お母さん「えっと・・・」
Pくん「しまじろう」
コメントとしては合っているのですが、「え?いつの間に話に入ってたん?Pくんに聞いたんじゃないんだけど・・・」。
これが他人だとちょっと引かれます。小学生ぐらいの子どもたちでも、ちょっと違和感を感じるようです。
Pくんに何が足りないのか?
Pくんは、困っていると助けてくれたり、ゲームでズルをして騙そうとしたり、ふざけてても相手の表情を見て止めたり、
相手には自分と違う感情があることを理解したり、意図を組もうとする言動が見られています。
ただ、話し始めるときの相手の状況、相手が自分の話を聞く体勢なのかを相手の視線から判断することが、ちょっと下手なんです。
そこで、お母さんとスタッフの3人で相手の視線に今よりもう少し注意を向ける練習を始めることにしました。
1つは、Pくんが話しかけてきたときの相槌を無言のアイコンタクト+頷きにします。
それから、Pくんとお母さんとスタッフの3人で話す場面を作って、スタッフは聞き役になり、
お母さんのコメントを聞くときにはお母さんに、Pくんのコメントを聞くときにはPくんに、無言で視線を向けるようにします。
無言の視線と頷きだけが、相手が自分の話に注目してくれていることを確認できる材料です。
Pくんは、話しかけることで相手がコメントを返してくれる、反応してくれることが嬉しい、
要求言語のように言えば何か欲しい物が手に入ったり、活動ができたりする言葉とはちょっと違って、
話し言葉を使ってやり取りすることそのものが楽しいのです。
ここまで発達しているPくんだからこそ、この練習はとても価値があります。
相手の視線が自分に向いているときに話しかけると視線と頷きという反応が返ってくる、
視線が向いていないときに話しかけると反応が返ってこない、
これを繰り返していくと、子どもにとって嬉しい反応が返ってくる場合の話し始めの状況、
つまり、相手の視線が自分に向いている状況を見分けるようになります。
だから、話し始めるときに相手の視線が自分に向いているかを確認しようって流れになります。
ここで、「そうやね~」とか声に出して反応してしまうと、Pくんは相手を見ていなくても反応を確認することができるので、
話し始めに相手の視線を意識する行動を減らす可能性があることと、
また、視線に最大の注意を払ってほしいのに音声の言葉のほうが目立ってしまい気づきにくい可能性があります。
なので、できるだけ無言の視線と頷きで頑張ってみようと思います。

コメント ( 4 )件 | この記事のリンク

  • 名前:かずちゃん   投稿日時 : 2008.01.04 【URL】
  • 無発語の息子に言語の先生から「小学校に行くまでにすらすらとしゃべるのはむつかしい。」と言われました。今はすらすらとまではいきませんがしゃべっています。母としては一生懸命に喋りかけてくる息子の顔を見るとついつい返事をしてしまっていました。でも現状のままでは前進できません。頑張ります。
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.01.05 【URL】
  • かずちゃんさん、こんにちは。
    伺い始めた頃は、本当に何を言っているかわからなくて困りましたよね~
    今も、ちょっと助詞を使い間違えたりしますが、とてもキレイにおしゃべりしています。
    なので、こちらの要求もどんどん高くなってしまうのですが・・・
    今、P君が練習しようとしていることは、大人でもできていない人がいるくらいですから、
    気長に時間をかけて練習を積んでいきましょう。
  • 名前:ムーミン   投稿日時 : 2008.01.07 【URL】
  • うちの子も、あるある!もっとズレてます・・・。
    夫婦で話している時に、自分のネタ持ちで入ってきます。
    「ちょっと待ってね」と言うと、話は止められたし、文句も言わなかったので、まぁ良しかなぁと思っていました。
    でも、対応を変えない限り、子供も変わらないんですよね・・・きっと。
    これ以上進まないというか、これでは「ちょっと待ってね」が外せない。

    P君への対応を具体的に教えて頂いて有難うございます。
    子供自身が相手を見て、「今お母さん聞いてくれるかな?」と考えてくれたら、それはもうすごい進歩です!
    考えさせるには、私の視線がヒントになるワケですね?
    できるかな・・・・私が。つい言葉が出てしまいます。
    そこをグッとこらえて、我が家もこの練習やってみますね。
    その後のP君報告も楽しみにしてます。
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2008.01.08 【URL】
  • ムーミンさん、こんにちは。
    他のお子さんの話をご自身のお子さんに置き換えて考えられるムーミンさん、
    素晴らしいですね~

    子どもがお母さんと絡みたいと思っているならば、
    後は、お母さんが演じきれば必ず上手くいくはずです。
    スキル自体は結構難しいので、時間をかけましょうね~
    だって、大人だってできていない人、多いですから・・・
    それから、できたりできなかったりを繰り返して、だんだんできる時が増えていくことも覚えておいて下さい。
    上手くいかないときは、ビデオで撮って自分を振り返る・・・ですよ!

    ムーミン家の経過も楽しみにしています。
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