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2007-12-16

だいごんの学ぶ力

だいごんは、セラピーを始めてもうすぐ1年になる4歳の男の子です。
なかなか興味の対象が広がらず、遊びの幅やコミュニケーションが広がりません。
そんなだいごんとのセラピーで、最近、いい兆しが見えてきました。
机を挟んで私と向かい合わせに座って、たくさんのミニカーを押し出し合っていた時のこと。
私が「せ~の~シュー」と言いながら、だいごんに向かってたくさんのミニカーを押し出すと、
机の上を滑って来るミニカーをだいごんがキャッチします。
それから今度はだいごんが、同じように私の方にミニカーを押し出してきます。
何度か繰り返しているうちに、私が「せ~の~」で止まると、
だいごんは、私の方を見上げアイコンタクトをとります。
「早く押してよ!」って意味のアイコンタクト、つまり要求言語の基礎になります。
また、何回か繰り返していくうちに、「せ~~~の~~~」と、ちょっと間延びさせます。
すると、その間延びしたタイミングに合わせて、だいごんがリズムをとります。
リズムをとるというか、私と同じように呼吸をとるという感じでしょうか。
これは、相手のリズムをみる=タイミングを取る=会話のタイミングを図るにつながっていきます。
そして、ついには、「せ~~~の~~~・・・」で止まっていると、

顔を見上げる→アイコンタクト→「シュー」

私が全く手助けを入れていない初めての活動の中から要求言語を自分でアレンジして言ったのでした。
しかも、その時に聞こえている「せ~の~」ではなく、続きの「シュー」(イントラの要素)を言えているのです。
だいごんは、単語をまねして言うことも難しく(出ない音があったり、音が変換してしまったりします)、
何度も練習して言えるようになっている要求言語は10種類もありません。
それでも、子どもに合った(楽しい)活動を捜して提示し、そこにコミュニケーションの基礎(アイコンタクト)が積まれていると、
適切なコミュニケーション(この場面では要求言語)を自然と生み出すことができます。

1年前、だいごんが気に入っていた活動は、丸い蓋を眺めることと同じ形のコップを数個並べて落とす、でした。
もちろん、私のことは目にもとまらない、時々、物が欲しい時に手を引っ張ってくるぐらいでした。
そこから、お母さんが毎日早起きして、園に行く前に2時間のセラピーを積んできた結果であることは間違いありません。

小さな変化に見えますが、実は、人の関わりにおいては、単語数百語にも値することが、
数年経ったときに実感されることと思います。

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