FC2ブログ

2007-11-14

発達障害を知るということ

それは、通常の発達を知るということだと思います。
私は、病院で看護師をしていたとき、「正常を知らないと何が異常かわからない」と言われ続けました。
看護師は、最初にいろんなことの正常値なるものを学びます。
子どもの発達を知るときにも同じことが言えると思います。
発達障害といっても、彼らの全ての発達にトラブルがあるわけではありません。
特別なケアがなくてもきちんと発達しているものもあれば、実年齢以上の発達をしているものもあります。
また、ケアが必要なものでも、ちょっと遅れ気味でもいい発達のラインにのっているものは待つだけでいいし、
ちょっとずれた方向に向いている場合は軌道修正したり、そのケアの仕方はいろいろです。
いずれにしても、通常の発達ってどんなんって知ることから始まるのです。

「3歳の子どもって、どうやって遊んでいるか知っていますか?」って伺うと、
「いえ、知らないです。」とか、「うち兄弟がいないんで。」なんて言葉をよく聞きますが、私にしたら、「おいおい・・・」って思うわけです。
皆さんはペットを飼うときどうしますか?
「犬のことはよく知らないんで。」とか、「今まで犬飼ったことがないんで。」って言いつつ、犬のことを知らないままに飼わないですよね。
飼い主が予防接種を受けさせていない犬に噛まれたとして、
「犬飼ったことがないんで予防接種受けさせないといけないって知らなくって・・・まさか犬が噛むなんて知らなくって・・・」って、
飼い主が言ったとしたら、「ああ、そうですか、初めてなら仕方ないですよね。」って言うでしょうか?
言わないですよね。飼う前に本読むなりして調べとけよ!って思いますよね。
子どもも同じです。いや、犬以上に人間は手がかかるわけですから、子どもの発達をもっと事前学習しとかないといけないんですよ。
もっと言いますと、発達障害を含む子どもに起こる障害や病気について、一定の割合で起こることがわかっている以上、
それらについても、少し知っておくべきなんですよ。
「どうすればいいかわからない。」なんて、言わせませんよ。
本をはじめネットでも多くの情報が得られます。
公園とか子ども用の遊び場で遊んでいる子どもを見てみるとか、保育園や幼稚園を遠巻きにのぞいてみるとか手段は結構あるはずです。
流行の服や化粧の仕方とか、美味しいレストラン探すときとか、家を買うときとか、皆さんは一生懸命調べますよね。
やり方は同じです。完璧でなくても、今よりはわかることがあるはずです。
子どもの発達を知らないなんて、誰の責任でもなく親御さん自身の子どもに対する責任感の問題です。

と、このままで終わってしまうと余りにも鬼社長すぎるので、少し弁護する点があるとするならば、
私ぐらいの世代の親御さんは過渡期にあるが故の難しさがあることです。
私たちの親ぐらいの世代までは、結構兄弟が多くて、ある程度成長してから兄弟や親戚間で子どもを見る機会があったし、
近所の中でも子どもが遊んでいる姿があり、同時に躾けられている姿も見てきました。
それと、まだ、私たちほど一般的に生活水準が安定していなかったので、
いろいろ我慢する機会が日常にあって、それなりに自分の欲求を抑えることができます。
おかげで、子どもの発達や子育てがとても手のかかるものであることを知ることができ、
それでも自分の欲求を抑えて、その大変さを自然と受け入れやすいわけです。
ところが私ぐらいの世代からは、自分達が親になるまでに兄弟間や近所で子どもをみる機会が少ないうえに、
わりと不自由なく生活でき、家族のために自分の欲求を抑えなければならないことが少なかったはずなんです。
だから、子どものことがわからないうえに、子どものために自分の欲求を抑えることが下手。
この結果、子育てがとても大変なものになってしまうのです。
さらに大変なことに、こういった事実を私たちの親世代は余り気づいていない。
なんせ、自分達は自然と生活の中で学んでいたことなんで、それを教えないといけないんて思いもしない。
その結果、子育て支援にはお金を・・・って政策になるんですね(少子化=悪いという短絡な発想にも・・・ですが)。
私なら、小学生以降の子どもたちに自分の欲求を抑えることを大いに経験させて、
思春期以降の子どもたちには子育ての大変さを伝える・・・
子どもは上手く表現できないから観察して察しないといけないとか、
とってもいろんな要求があってそれを我慢することが下手だから加減して教えないといけないとか、
時間だけでなくお金もかかるので、自分の買い物やレジャーをどれぐらい減らさないといけないとか、
そういった大変なことがたくさんあることを具体的に話してから、
それでも、それを超える、こんなに楽しいことがあるんだよって教えると思います。
それを聞いて、大変だけど楽しいことのほうが多いって思う人と楽しいことより大変なことのほうが多いって思う人がいて当然で、
それが両方認められる社会が健康な社会ではないかと思います。

大幅に話がそれましたが、私と同世代、それより若い世代のお母さん、今から一緒に子どものことを学びましょう。

コメント ( 0 )件 | この記事のリンク

  • :    :
    :


  • 管理人だけにコメントを見せる

 |  キッズパワーブログトップへ   | 


この人とブロともになる