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2007-06-29

わからない視覚支援

このブログを読んで頂いている方の多くが聞いたことがある言葉・・・視覚支援。
なぜだか発達障害がある人たちへの支援といえば、何か特別なことのように視覚支援と言われますが、
これって発達障害がある人に限ったことではなく、殆どの人間が視覚優位なんだから当たり前のことなんです。
それと同時に考えないといけないのが、何でも視覚を使った指示が分かりやすいというわけではない、
視覚といっても色んな方法があって、そこを考慮して使わないと上手くいかないってことです。
視覚だろうが聴覚だろうが、大事なのは、その人に分かる方法が何かってことなのです。

今日のお題がなぜ視覚支援かって言いますと、おもしろい話を聞いたからです。
おもしろいと言う話には2つの意味があり、「興味深い」と「イケテナイ」です。本日は後者です。

小学校3年生の子どもの教室。
3年生から始まった書道の授業を教頭先生が行います。
「すみ・・・すずり・・・はんし・・・」と、聞きなれない言葉が続きます。
そして、慣れない道具のセッティングから、墨をすったり、筆で書いたり慣れない続きです。
本来の書道とは縁遠い、はっきり言って、無茶苦茶な状態での授業が続きます。
授業を見ていた1人のお母さんは思いました。
道具の配置や手順を書いたものが黒板あれば、子どもたちは分かりやすいはず。
教頭先生にお話しました。やんわりと。
次の授業に教頭先生お手製の視覚支援が登場しました。
2列目ぐらいまでしか見えないサイズで、3年生が読めない漢字で書かれた手順。
そう、これぞ分からない視覚支援!いや、分からないって言葉がつく時点で支援とは言えない、視覚試練とでも言いましょうか。
小さい字を読む試練、読めない漢字を読む試練・・・
そんな視覚支援にも、「ありがとうございます~おかげ様で上手く片付けできました~」と微笑むお母様っ、女優です。

同じようなことが施設でも見ることができます。
初めて訪れた場所で、その施設内の階段の写真を見せて、次の行動を知らせて見通しをつけてあげるらしいです。
どんな見通しなんだろう。
般化する力が弱いと言われるこの子達に、初めて見る場所の階段の写真を見せて階段と認識できるのだろうかとか、
階段とわかったところで、その後に続く場所がわからない限り見通しはつかないかもとか、思いつかないですかね~
想像してください。初めての場所で、初めて会った人に手を引かれて階段の写真を見せられた時のことを・・・
全ての子どもたちに、ドキドキ~ってことでしょうか。
ちなみに、このエピソードをお話してくれたとこのお子さんは、「階段」って言葉、聞いたらわかるんですけど。

教育と療育のプロがおくるドキドキ試練。
全ての教育者・療育者達へ、Listen・・・試練より支援を。

コメント ( 4 )件 | この記事のリンク

  • 名前:きょうママ   投稿日時 : 2007.06.29 【URL】
  • 江口さ~ん、読んで大爆笑っす!!
    「視覚支援ではなく視覚試練」、これ、使えますね~。
    今年四月から特別支援指導が行われてるっていう話ですが、「なにがやねん!!」と心で怒り顔では笑いながら学校の先生方と接しています。教室内でみていたら素人目にもこの子には支援が必要ってわかるのに学校の先生は何考えているのか健常の子と同じ扱い!で、その子一人のために授業が大幅に遅れる、その子を手伝わない周りの子がおこられる、などため息がでる状態がつづいています。苦労して自分の子につけてもらったサポーターはその子についてしまう始末・・・・。確かに私が見てても自分の子より支援が必要って思うのですが・・・、なんか違うやん!って悶々としてます。
    ああっ・・、愚痴になってしまいすみません!!
    でも本当の支援が行われるのはいつのことやら・・・・。
  • 名前:ニャンママ   投稿日時 : 2007.06.29 【URL】
  • 視覚試練バカうけしました。うちの小学校の担任は聴覚試練です。参観日のひとこま。町探検の発表を聞いて、その感想を書きなさいという課題で「作文の長さは問いません。」すかさず健常児とおぼしき児童から「先生、どこまで書いたらいいの?」そうだ、そうだ、「問いません」なんて2年生にわかりっこない。先生は、平たい言葉に言いかえるでもなく「長さは問いません。」を繰り返していました。トホホ。
  • 名前:きょうママ   投稿日時 : 2007.06.29 【URL】
  • いますよ~、わが小学校にも聴覚試練を与え続ける先生が!娘が一年のとき音楽の時間に一年生相手に「はい、みんな音階でうたいましょう」に対して、こどもたち??(ドレミでいいやん)とか、算数で1ぴき、1本などの「ひき・本・個」などのことを「数詞」(別につかわなくていいやん)という先生。今思い出しても聴覚試練でした!
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2007.06.30 【URL】
  • 視覚試練・聴覚試練、学校の中にはいっぱい落ちてますよね~
    学校用語として、就学前の子ども達に教えておきましょうかね。
    しかも、この試練、試練と思ってやっててくれたらいいのですが、
    支援と思い込んでやっているのでたちが悪いんですよね・・・

    発達障害がある子ども達を教えていくことも大変かもしれませんが、
    大人たちを教えていくことはもっと大変です。
    ある市の教育委員会関係の方がおしゃっていました。
    「いい教育できる先生は2割、教えてできるようになる先生が2割、残りは6割は教えてもどうにもならない。」
    これが現実です。 
    皆さんの子ども達の時代には、恐らく、間に合わない教育再生。
    だから、できる限り子どもに必要なスキルはお家で持たせて、試練の場に送り込みましょう。

    あ、視覚試練・聴覚試練、今年の流行語大賞にでもなれば、ちょっとは変わるかも。

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