FC2ブログ

2007-06-13

真のニーズ

新聞に、児童福祉施設の職員の方の投稿記事が載っていました。
この時期、施設には多くの寄付が寄せられるそうです。
ですが、その職員の方は、様々な行事への招待や金品の寄付に感謝の気持ちとともに、割り切れない気持ちを持ち続けていたといいます。
彼曰く、「野球に招待されるのと一人で野球を見にいく経験をさせて貰うのとでは、大きく違う」と。
大きなバスを貸しきって、球場の特別席に美味しいお弁当付で招待されるのと、自分で切符を買って球場まで行って財布と相談しながら入場券を買って観る経験をするのとでは大きく違うと。
私も、発達障害がある子どもたちに同じようなことを思います。
「着替えさせてもらうのと着替えを自分で経験させて貰うのとでは、大きく違う」と。
よく耳にする言葉は、「この子の意思を尊重しましょう(自分で着替えたくないと言っているからやってあげる)・・・無理させてはかわいそう・・・やってあげればいいじゃない・・・」。
本当にかわいそうなのはどちらでしょうか?
教えてもらえれば自分でできる力を持っているのに、その機会を作ってもらえず大人になって、
何もかも他人にやってもらうことが本当に楽しいでしょうか。
無理させてはかわいそうなのは誰のことでしょうか?
私には、ケアをする側が自分に対して言っている言葉にしか聞こえません。
本当に教えるということは、とても根気がいる、テマヒマかけないとできないことです。
どこで上手くいってないんだろう、どういう教え方をすればわかってもらえるんだろう・・・こういった準備が必要です。
また、教える過程の中で待つ時間が必要になってきます。
なんせ練習なんで、上手くできないから時間がかかるんです。教える側がやってしまったほうが断然はやい。
かわいそうって、そんな時間やテマヒマを作らないといけない教える側自身が、かわいそうってことかなと。

いつも考えることなんですが、子どもたちが成長するまでに大人がしなきゃいけないことは何か。
子どもたちが自分の力で生きていく力をつけられるように、サポートしていくことではないかと。
そのために必要なことは、自分の身の回りのことをこなしていく力といろんな物事を選んで判断していく力。
そして、人は一人で生きていけるわけではなく、自立したそれぞれが沿いながら生活していくってことだと。
でも、子どもたち自身に、まだ経験していないそんな先のことを想像して、自分自身を律するなんてことは難しすぎる。
だから大人がいて、時には子どもの意に沿わないことも経験させて教えていかないといけないのではないでしょうか。
真のニーズは、必ずしも本人が口にしていることではないと思うのです。

コメント ( 2 )件 | この記事のリンク

  • 名前:吉川   投稿日時 : 2007.06.13 【URL】
  • 団体か仕切りの練習のため、決まった集合時間
    決まった食事時間のために何回か、、そんなんに参加したことがありました

    う~ん 貸切ってただのおばさんだって危ない世界ですよね
    なんでもありみたいな


    こんなののもあります
    大型連休 とある 名乗りものコーナー
    一番電車はポッポ電車
    小学3,4年生は卒業でしょうか??
    赤ちゃんを抱いたりしながら、そして、待つのもやっとの
    お子たちが並びます

    とある集団
    大人なので、、あっという間に満員になってしまいます

    「乗りたくない」っていえたら
    そう思ったときがあります
    あんなに、、皆に ええーーーって目で見られずに
    ゆっくーーーり、日向ぼっこを楽しめたのに

    そう思ったものでした

    私の思い出話でした
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2007.06.14 【URL】
  • 吉川さん、どうも。

    人の感覚ってマヒしていくので、時々、『我にかえる』ことって大事だと思うのですよ。
    後から振り返ってみれば、『あの時、なんであんなことしてしまったんだろう???』って思うこと、たくさんあると思います。
    マヒしないために、できるだけ一般書や新聞を読んだり、映画や舞台を見たり、
    なんというか、異なる世界の常識に触れておくことのように思います。

    今年の夏も、こんなこと含めて皆さんとお話したいと思っています。
    神戸にいらっしゃることをお待ちしておりま~す!
  • :    :
    :


  • 管理人だけにコメントを見せる

 |  キッズパワーブログトップへ   | 


この人とブロともになる