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2007-01-22

遊びってなに?

この週末は、姫路で親御さん達の勉強会でした。
ここの勉強会も、もう半年経ちましたね。お母さんが変わられたことで、お子さんも変わってきていますね~
私が、毎回、ビデオを拝見するのが楽しみなように、参加されているお母さんも、ご自身のお子さんだけでなく、他のお子さんの成長を楽しみにされていると思います。
他のお子さんの成長が嬉しかったり、ご自身のお子さんと比べて焦ってしまったり、また、私にダメだしされて凹んだところを励まされたり、
いろいろな気持ちがあると思うのですが、これからも楽しみながら続けていってほしいと思います。

今回の勉強会でお話したことの1つに遊びがあります。
発達障害があるお子さんに教えなければならないことで、難しいけど、とても大事なこと、それが遊びです。
遊びには、一人遊びに使う遊びと他の子ども達と一緒に過ごす時に使う遊びがあります(もちろん、どちらにも共通する遊びもあります)。
どちらも大事です。
一人遊びのスキルがあると、暇な時間を自己刺激・破壊行動・自傷・他傷で過ごさなくてもよくなります。
他の子どもと一緒に過ごすための遊びのスキルがあると、他の子どもとの関係をつくることができます。
他の子どもとの関係を持つようになって、はじめて、コミュニケーションやソーシャルスキルが必要になっていき、教えることができるようになります。
コミュニケーションもソーシャルスキルも他者とうまく関わるために必要な道具なので、他者と関わりたくない子どもにとっては必要ないのです。
こういう発達状態の子どもに、いくらカードで言葉を教えても、いくらソーシャルストーリーを読ませても、
訓練場面でしかできない=使えない道具になってしまいます。
道具に使われるのではなく、道具は使うものなんですよ~
ということで、遊びそのものも大事なのですが、いろんなスキルを教えていくためにも、遊びを教えていくことはとても大事なのです。

と、前置きが長くなりましたが、とにかくセラピーを始めた一番最初から遊びを教えることが大事です。

ところで、皆さんは遊びってなんだと思いますか?
遊びといえば、憧れのごっこ遊び~なんて言わないでくださいね。
ごっこ遊びでもなく、お絵かきでもなく、かくれんぼでもなく、ドッジボールでもありません。
子どもが好んで行う活動のことを遊びといいます。
そして、好んで行う活動とは子どもが楽しんで行っているということで、
楽しんでいるというのは、笑いながら行っている活動のことだけを指すのではなく、
強制されなくてもすすんで行っているかどうか、自分からその物に手を出しているかどうかです。
例えば、私達も、好きな本を読んでいるときに、いつも笑っているわけではないですよね。
大好きなスノーボードをやっているとき、ず~っと笑っていたら、逆に怪しいですよね・・・
自由な時間に子どもが好んで行っている活動が何か、それをよ~く観察します。
「うちの子、全く遊べないんです。」と、よく言われるのですが、そんなことはないです。
それは、ご両親にとっての遊びがないだけで、子どもはその子どもなりにしっかり遊んでいます。
お母さんは粘土にビー玉を埋め込んだ木琴を音楽に合わせて叩くことを遊びとしようとしていたけど、
子どもは、その粘土で作った木琴の高さを揃えようとしていた、これが子どもにとっての遊びだったのです。
だからといって、私は、その遊びを認めて、それでいいじゃないと言っているのではありません。
だって、これだと、ひとり遊びとしてはいいけど、他の子どもとはちょっと遊びにくい。
たから、他の子どもとも遊べる遊びを教えていかないといけいのですが、
この時に大事なのが、子どもが「同じ高さに揃っているのが好き」という特性を生かしていくことなんです。
例えば、高さの異なる粘土をヘラで叩いて同じ高さにするゲームとか、
粘土で同じサイズの車両を作って電車に見立てて遊ぶとか、特性を活かしつつ、かつ、他の子どもとも共有できることを考えて遊びを教えていきます。
そして、ここで他者と関わって遊んでいる時間も楽しいという経験を積んでいくと、
最初は活動自体が楽しかったのが、その時一緒にいる他者そのものが楽しいになり、
他者と一緒にする活動は、やったことなくても、活動自体が好きでなくても、参加できるようになっていきます。
だって、他者と過ごすことそのものが、楽しいことになっているからです。

さあ、今からはじめてみましょう!皆さんのお子さんの好きなこと探し!

コメント ( 6 )件 | この記事のリンク

  • 名前:てんこもりスタッフ   投稿日時 : 2007.01.23URL
  • はじめまして。
    私は、播磨地域に特化したブログポータルサイト『てんこもり』のスタッフです。
    『てんこもり』は播磨地域が好きな・縁のある方々が情報を発信して行くことで、播磨地域をもっと元気に、もっと良い地域にして行きたいと考えています。
    まだまだオープンしたばかりのサイトですが、宜しくお願い致します。
  • 名前:ムーミン   投稿日時 : 2007.01.26 【URL】
  • とても面白く、参考になるお話有難うございました。
    初めの説明にあったカード等の使えない道具、何故かよく検査であります。
    子供用のドリルでも同じくあります。
    確かに、うちの場合その時一般的な回答をします。
    そして親は、理解してる=できると錯覚に陥ります。
    (それはそれを提示してくる人もかも・・・っ)
    そうじゃないですもんねー。いくらペーパー上、質問上できても
    実生活で使えない道具じゃ意味がない。
    日常生活で使える道具をこれからも増やしてあげたいので、
    子供の遊びをもっと観察してみようと思います。ヒントがそこにありそう!
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2007.01.27 【URL】
  • てんこもりスタッフさん、こちらこそよろしくお願いします。
    毎週土曜日に加古川で就学前の発達障害がある子どもたちに、サポートをしております。
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2007.01.27 【URL】
  • ムーミンさん、素晴らしい気づきです!
    私達が知りたいことの多くは、本やドリルや発達検査ではなく、
    お子さんをよ~っく観察することで解決します。
    v-265ビデオビデオv-265
    それと、日常生活を楽しくするためのセラピーですから、
    とにかく生活から離れたセラピーしないことなんです~
  • 名前:さやぼん   投稿日時 : 2007.01.30 【URL】
  • 遅ればせながらコメントさせてください。
    いつもありがとうございます。。
    勉強会でまたもやお見せできないビデオを持参した暴走母です(苦笑)。
    今月の勉強会もとても勉強になりました。
    半年あっという間で、子供の変化もしっかり目に見えるようになって
    私の出した遊びはほぼすべて楽しそうに一緒に遊んでくれるようになりました♪
    嬉しい反面、対応する私の方が彼の成長(どんどん誘ってくれるので)でついにはネタ不足!遊びに四苦八苦しております。
    ほんとに遊びって奥が深い!
    今は江口さんのお話の
    「強制されなくてもすすんで行っている?自分からその物に手を出している?」などを撮ったビデオで観察しています。
    直ぐに分かるのがまずは自分ダメだしの数々ですが(汗)、子供の様子をみて遊び方を少し変えてみると反応が変わることも多くて嬉しい限りです。
    人と一緒に+子供の特性を取り入れた遊びを考えるのは私は少し時間がかかりますが成功すると嬉しさも倍増しますね。
    あとビデオみても私が気付けない時の方が実は多い(ハズな)ので私の観察力もしっかりスキルアップして欲しいです。
    次はちゃんとお見せできますように☆
    来月も宿題のダメだし!宜しくお願いします。
    (ダメだしされる様になったのだなぁと結構嬉しいMの私です。)
  • 名前:eguchi   投稿日時 : 2007.01.31 【URL】
  • さやぼんさん、Mだったんですね~私とは相性いいかもしれません(笑)
    私たちもなんですが、子どもと一緒にいつまでも成長できるっていうのは幸せなことだと思います。
    ご自身のお子さんと一緒なら、なお嬉しいことでしょうね~
    子供にとって遊べるってことは、何よりも大事なことだと思います。
    遊びはの中には社会性も言語も認知学習も含まれていて、
    かつ、自分で楽しむことを創ることが学べます。
    これが、大人になった時、お金や物に頼らなくても、
    自分の持っている生活の中で幸せを見つけられる力になっていくのだと思います。


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