2011-09-29

仕事はちゃんと

先日テレビを見ていると、1人の女性が特集されていました。
その女性は身体のトレーナーさんで、出版された著書が爆発的な売り上げとなり、
そこから、テレビ局や出版社から執筆や出演依頼が殺到しているそうです。
その女性とある出版社とのやりとりの場面があったのですが、女性の考えがとても共感をもてるものでした。
「何を目的にこの執筆依頼はあるのか」。
大人気のトレーナーが書く本であれば何でも売れるだろうとは、あまりにも浅はかな考えで、
爆発的に売れた本は、単に素晴らしいトレーナーが書いた本だから売れたのではなく、
そのコンセプトをきちんと詰めてあったからことも含めて売れたのです。
その事業の主体である出版社は、どんな人に、どんな方法で、どんなことを伝えることで、何を目指しているのか、
ここを具体的に考えた上で、また、その方法で効果があるのかまで検討して、はじめて、その女性への依頼となるわけです。
そして、それらのコンセプトに女性が同意して、仕事がはじまります。

私も、これまでにいくつかの事業を行ってきましたが、
私たちから依頼することも、また、依頼されることもありました。
依頼する時には特にですが、私が事業の主体者ですから、その事業に対する全責任があり、
また、その事業に関わる全ての人に対して、いい時間を過ごして欲しいと思っています。
そうなると自ずとして、講師を依頼するにもお任せという気分にはなれません。

以前、うちの夏のセミナーで、下條信輔さんという偉大な研究者の方に講演を依頼した時のことですが、
(私が研究も、人間的にも素晴らしいと思った数少ない研究者の一人です。著書もたくさんあるので、興味がある方はぜひ。)
当日の最終原稿チェックを1カ月前にお願いしており(もちろん、その前に何度か打合せもあり)
講演終了後、下條先生からポツリ、「(最終チェックが)早すぎる…」と、言われたほどでした。
彼は、講義や講演、研究発表等、数えきれないほどの経験をもっていますので、
もちろん、講師として不安があるわけではありません。
でも、その講師の力を適当な相手に、適当な場面で、適当な量を提供しなければ、
参加者だけでなく、講師の方にも、つまらない時間を過ごさせてしまいます。
どの人にとっても限られた時間を、できるだけ無駄に過ごしてもらわないでいいように考えるのが、
事業主の仕事なんですよね。

たまに観たテレビで、改めて、仕事ちゃんとしなきゃなと思いなおす、いい時間が過ごせました。

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