2011-06-23

おばちゃんの印象

先日、友人と一緒に買物していたときのこと。
とても雰囲気のいい雑貨屋に入ったところ、女性の店主がひとりいました。
お客さんは、他には誰もおらず、私たち2人だけでした。
その店主は、50代ぐらいでしょうか、奥のレジのそばに座っていました。
あまり表情を変えず、私たちの様子など気にすることもないように黙って座っていて、
時折、立ちあがったかと思うと、私たちが手にとって眺めた商品を整えるのでした。
友人と私は顔を見合わせて、小声で「こわい…」、と、同時にささやいたのでした。
2人とも、その店主に怖いという印象をもっていたのです。
ところが、数分たったころでしょうか、1つの絵葉書を手にとった時、
その店主が、私たちに話しかけ始めました。
「その絵葉書は、うちの夫がカメラマンで、趣味でSLの写真を撮っていて…
 それは、うちの息子が芸大にいる時に描いた…」
一旦話し始めると、そのお店の中の雑貨のエピソードを次から次へと話し、
時にはにこやかな笑みを浮かべながら。
そのお店を出る頃、私たちの印象は、話し好きの人のいいおばちゃんでした。

このお店、最近オープンしたばかりのお店で、店内にある雑貨の全てが、
夫や息子夫婦たち家族の作品だったようです。
そして、息子達が、お母さんがボケないようにと店番という役割をさせていてい、
店主本人は店員の経験なんて全くないし、雑貨の良しあしもわからない、
(店内は、ディスプレイ、内装、照明と、全てコーディネイトされていて、
 雑誌にでてきていてもおかしくないような雰囲気にいいお店でした)
ただ、息子達が創りあげたお店で、言われた通りに動いていたようでした。
だから、おばちゃんは、とても緊張していたのです。
私たち2人が怖いと感じたのは、おばちゃんの緊張した様子が、そう見えさせたのでした。

さて、おばちゃんの、どんな態度や環境がそう見せたのでしょう。
・おばちゃんの硬い表情
・椅子に姿勢正しく座っている(ゆったりした座り方ではない)
・雑貨やの店員は普通なら話しかけてくるはずと思いこんでいるところ、何も言ってこない。
・私たちが商品を触った後、すかざず整えにくる(普通は、客が商品を戻してから少し間があるのですが、まるで、触ることを止めたいかのように、すかさず整えにくる)
・薄暗い照明(アンティ―クの家具があり、ヨーロッパの古いお家のよう)
・他にお客さんが誰もおらず、静まり返った空気

ざっと、こんなところでしょうか。

私たちは、相手が店員のような他人でさえ、自分のスペースにある人の感情や考え方を気にしている。
そして、その人の感情や考え方を、その人から発せられる表情や姿勢、仕草、部屋等の環境から、
自分の経験してきた一般的なものと照らし合わせながら読み取ろうとしている。

こども達は、おばちゃんみたいに、いろんなところで誤解されたり、誤解したりして困っているのだが、
人と人との環境の中では、自分がどう思っているかだけでなく、
相手にどう思ってもらえるか、これを身につけることが社会性であり、
人と上手く生活していくために最も大事なスキルなのです。

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