2010-05-27

最高で最強の予感

今年の4月から、Kid’s Powerには、新しい文化が流れ込んできました。

この4月から入社していただきましたスタッフは2名、
1人は兵庫教育大学大学院の臨床心理系で学ばれてきた方、
もう1人は、小学校で校長先生までされた教員の方。

うちのスタッフは、私が言うのも何ですが、本当によくできる人達です。
もちろん、最初っからできる人達が集まってきたのではなく、
できる人になるまで、よく努力をする人達が集まってくれています。
お陰さまで、個別での療育も小集団の療育(スクールトライアル)でも、
子どもたちが目に見えて成長する姿があります。

ただ、ちょっと気になっていることがありました。
それは、私たちの療育の環境とこども達が普段生活している環境との差です。

個別の療育においては、スタッフは、こども達が普段出会う遊びやコミュニケーションの場面を作って、
こども達が一緒に過ごすであろう同年代の子ども達の応対を、段階を踏んで入れていきます。
子ども達にとって大人は、自分のことを汲んで動いてくれる心地よい人です。
でも、同年代のこども達は、彼らだって、まだまだ自分のことを汲んでほしい年代ですから、
大人とのそれのようにはいきません。
だからこそ大人ではなく、段階を踏んでこどもの振舞いを入れていきます。
こうすることで、こども達の遊び・コミュニケーション・社会性のスキルは、
こども同士でも通じる自然なスキルとして身につけさせることができます。
ところが小集団の療育、これが、なかなか難しいところでした。
この小集団の療育は、こども達が大半の時間を過ごす小学校で上手く生活できるように準備したものです。
私たちスタッフの先生役と、その先生の授業や休み時間を上手く過ごせるよう他のスタッフが援助をします。
毎年、とてもいい集団に成長します。
授業場面では先生の指示に注意を向けて動き、その活動ができたことを自慢し、
周りのこども達と競い合いながらも集団としてまとまって動けるようになります。
また、休み時間には、授業中の落ち着きとはうって変わって、大はしゃぎします。
こども達だけでも遊びが提案され、楽しむようになっていきます。
とてもステキな集団になっていくのですが、学校ではないんですよね…
一言でいうならば、「学校っぽさ」が、ないのです。
そして、この「学校っぽさ」が、こども達にとっては結構な差になっているようなのです。

私は、子ども達が、私たちの療育現場でうまくできることを目指していません。
こども達が、自分達が通う学校を含め、自分達の地域社会の中でできるようになることを目指しています。
私たちの療育現場は、そこへ行くための過程、練習場でしかありません。
こども達が、自分が通う学校でうまくできるようになるためにもう一歩、
この「学校っぽさ」がもたらす差を何とかうめたいと考えたところ、
学校の先生と私たちが合体すればいいんだ!と、妙案を思いついたわけです。
私にとっての妙案は、往々にして、スタッフにとっては爆弾案です。
学校の先生と療育のスタッフは、地球人と宇宙人ぐらいの文化の違いがあって、
たまに訪問し合うぐらいならまだしも、どっぷり一緒にプログラムを作っていこうと言うのだから、
本当に大変な作業です。

ところが、この大変な作業を文句の1つも言わずに続けている人達が、ここにいるわけです。
毎週、何時間ものミーティングが続き、時には激しい口論となりながらも、
そこで破綻してしまわずに、何とか折り合いをつけながら続けてこられているのは、
きっと、それぞれのスタッフに同じ想いがあるからに違いない。
文化が違っても、方法は違っても、目指すところは同じ。
それぞれが異なる文化で育ち、それぞれが力を持っている人の集まりだけに融合していくことは大変だけど、
それだけに、出来上がったものは最高で最強のプログラムに違いないと予感していたことが、
確信に変わってきた今日この頃なのでした。

スクールトライアル、こども塾共々、こうご期待!


コメント ( 0 )件 | この記事のリンク

 |  キッズパワーブログトップへ   |  次の記事へ >>


この人とブロともになる