FC2ブログ

2010-05-23

ことばの発達

エレベーターでのできごと。
1歳半ぐらいのお子さんを抱っこしたお母さんが乗っていたエレベーターに、私が乗り込んだ。
住宅マンションのエレベーターなので、おそらく、上階の住民だと思われます。
その子は、エレベーターに乗込んで、奥に入っていく私を目で追い、ジーっと見ている。

子「・・・」(こいつ誰だ?と言わんばかりの怪訝な顔)
私「・・・」(ニコッと微笑んでみる)
子「・・・」(エレベーターの天井を指差して、音を発するように口を動かす)
私「・・・」(少し目を見開いて口を尖らせながら、「おぉ、そうか!」と言うような顔)

このように、人と人が関わるコミュニケーションは、非言語コミュニケーションスキルから始まります。
この子の指差しの意味は、「僕のお家は、上の階だよ。」と、言っているように見えます。
それが事実かどうかはわからないけれど、少なくとも私は(この子の気持ちは断定できないので)、
なんだか気持ちよく、少し嬉しい気持ちになります。
この子が何て言っているか本当のところはわからない、言っていることがわからないのに心地よいのはなぜでしょう。
そう、この場面でのコミュニケーションの意味は、どこに住んでいるか情報交換をしているのではなく、
ただ、情報交換(かもしれない)という媒体を使って、感情のやり取りをしているからなのです。
好意的に思い、思われたいと考えるからこそ、これまで学習してきたコミュニケーションスキルのうち、
お互いに、相手が喜びそうな(うまくいった経験がある)表現をしているのでしょう。
そのうち物事の認知が高まっていくと、やり取りにバリエーションができ、
非言語コミュニケーションスキルだけでは語彙が足りなくなり、音声言語を使うようになっていきます。

人の発達は、社会性と体と認知が説妙なバランスを保ちながら、全体的に発達していきます。
コミュニケーションの発達を促すとは、いかに社会性の発達を促すかにかかっています。

コメント ( 0 )件 | この記事のリンク

<< 前の記事へ  |  キッズパワーブログトップへ   |  次の記事へ >>


この人とブロともになる