2009-04-29

子育ては難しいですよね

少し前の新聞に、特別支援教育の記事が載っていました。
それによると、小中学校通常学級での2007年度の個別指導計画の実施率は63.8%となっていました。
驚きです。
私が知る卒業生たち、今現在の割合で考えても2割ぐらいでしょうか。
この実施率は、どういう計算なんでしょう。
たとえば、小学校に個別計画が必要な子供が10人いたとして、
その中の1人が3年生(その学年以外ではなくても)で計画を作ったら実施なのか(実施したことある)、
それとも10人全ての子どもが毎学年ごとに更新され実施されているのか。
普通は、後者で考えると思うのですが、だとしたら、余りにも現場との差を感じる数字です。

さて、それはさておき、こういった支援内容を考えると同時に、
教員・保育士・心理士などなど、子どもに関わる職に就かれる人たちの教育に力を入れてほしい。
発達障害がある・ない以前の問題で、人と関わる職において最も大事なのは、
その人を観察し、判断し、具体的な解決策を考える力だと思います。
診断名を知らなかったとしても、それができれば、その子どもに必要な支援は考えられるはずなんです。
なぜなら、診断名1つにつき1つの支援策ではないし(診断名が同じでも、発達はバラバラなんで)、
その子どもが持つ環境(クラス・友達・家族)も違います。
それら1つ1つをよく知り、その中でできることを考えていくしかないのです。
それがなかなか大変で、マニュアルを作ったほうが簡単なのはわかりますが、
それによって、自閉症といえば視覚支援、子どもが何の写真かわからない写真を見せる、
子どもは音声の言葉で話しかけてきているのに大人はカードを提示して応答と、
支援なのか試練なのかわからない、摩訶不思議な光景を目にすることになるのです。

それともう1つ。
ちょっとブーイングも聞こえてきそうですが、父親・母親となる人たちへの教育にも力を入れてほしい。
誤解のないように、今、私が関わっている保護者の方々がダメだと言っているのではなく
(いつになく、ちょっと優しい)、
伝えるべきことを伝えてこれなかった社会の在り方がよくないと思っています。
一人の子どもを育てるということは、かなり大変なことで、
子どもが成人するまでには、発達障害だけではなく、色んな難しいことと出会います。
場合によっては、その子供を守るために、親御さんは多くのことを我慢しなければなりません。
そういった子育ての厳しい面もきちんと伝えていくことが(お金等のハードの支援だけでなく)、
私たちのように、子どもの頃に子育てや生活の大変さを家庭で感じてくることが少なかった世代への、
親になるための準備支援ではないかと思います。
心の準備があって出会う難しさだと、今よりも少し楽に受け止められるのではないかと思います。

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