2008-12-29

引っ越し

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年末に事務所を引っ越しました。
思い起こせば4年半前、最初に入居した神戸市のインキュベーション施設から(入居期間が1年と決まっている)、
あと2週間で引っ越さなければならないある日、今の事務所の大家さんがやってきました。
部屋を見せて頂いたその日に、ここに引っ越すような気がすると、ほぼ即決めでした。
ベンチャー企業を育てたいという思いで、24時間事務所が使えるのに電気代まで込みの定額家賃、
天然の杉板を使った床、珪藻土を使った壁、長時間いても体に優しい造りでした。

そして引っ越し当日。
なぜか、軍手を手にはめた大家さんが、インキュベーション施設の前に立っています。
なんとお迎え!引っ越しのお手伝いに来てくれていたのでした。
この日から、大家さんは、私のお世話係が始まります。

「壁に額を吊るしたいんですけど・・・」と言えば、工具を持ってやってきてくれる。
「レンジを置く棚がほしいんですけ・・・」と言えば、どこからか棚がやってくる。
「セミナー会場を探しているんですけど・・・」と言えば、第1回目のセミナー会場を紹介してくれる。
そうそう、たびたび電話もかけました。
「すいません、鍵忘れたんで開けて下さい。」
「すいません、コーヒーメーカーのスイッチを消し忘れたような気がするんで見てもらえませんか?」

困ったことがあれば、まず大家さん。

この合言葉は、もちろんスタッフ達にも引き継がれていき、
この度の引っ越しの際、スタッフがまず言ったことは、「大家さんはついて来ないんですよね?」
そりゃそうだ。うちのスタッフにとっては、広い事務所よりも大家さんらしい。

大家さんを含めた事務所だけでなく、下町情緒あふれる元町にはいくつものお気に入りの場所がありました。
何時間でも考えこめる、地下にある隠れ家のようなカフェ。
コーヒーやお菓子や通販カタログや、行けば何かとお土産をくれる洒落た中華屋さん。
コンパのお誘いまである、うちの夜食ご用達お好み焼屋さん。
どんな汚れでもおとしてくれるクリーニング屋さん。
いつも新しいお菓子が並ぶケーキ屋さん。
小さなおばあちゃんがレジをするパン屋さん・・・言いだしたらきりがない。

こんなにステキな事務所だけど、引っ越すことになったのは、
「そろそろ狭いんちゃう?大きならな。」と、大家さんの一言が影響しているのは間違いなし。
朝早く通りを掃除しながら、夜は見回りをしながら、
私たちの仕事ぶりを見守ってきてくれた大家さんだからこそ、わかっていたことでしょう。
大家さんの最後の一仕事、出ていく時の引っ越しも大家さんが仕切ってくれました。

Kid’s Powerが、会社という形になるまでの時期を過ごしたこの事務所と町は、
忘れん坊の私でも、生涯忘れることはないでしょう。
本当にありがとうございました。




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