2008-04-25

トピックを話す

発達障害がある子どもたち、よく聞くことだと思うのですが、おしゃべりのサマリーができない。
たとえば、
お母さん 「今日は、幼稚園で何してきたん?」
子ども  「お帳面だして、シール貼って、おはようって言って、おうた歌って・・・・」と、
延々と、今日の出来事を細部まで話してしまう。
お母さんとしては、今日のトピックを話してほしいのに・・・
これって、何でできないんでしょうね?
いろんな問題が起こったときに、それを解決できる課題にかえていくには、
なんで、うまくいかないのかを考えることが、とても大事です。

トピックを話すことができない原因の1つに、子どもの記憶の仕方があると思います。
私らが、ある日の出来事を話すためには、ある日の出来事を覚えておかなければなりません。
でも、ある日に起こることは、毎日のルーティンまで含めると、膨大な量になってしまいます。
それこそ、朝何時何分にどうやって目覚めて、パジャマはどこから脱いで、階段は右足から降りて・・・と、
朝の支度だけでも、えらいことになってしまいます。
私なんて、今日の朝ごはんも忘れてしまう記憶力ですから、当然、覚え切れないわけです。
というわけで、私らの脳は自分の都合のいいように(生活に支障なく)、
1日の出来事をサマリーして記憶するんですね。
なので、今日の出来事=トピック、になってくれているのです。
ところが、発達障害があるお子さんの中には、これが全部覚えられてしまう子たちがいるんですよね~
連続シャッターを切って、写真を重ねるように細部まで記憶していくと言われていますよね。
で、これが邪魔をして、サマリーになっているはずの記憶が電化製品の取扱説明書のように細部まで書かれすぎて、何が要点なのかわからないことになってしまっているのでしょう。

今日のVくんのお家でのミーティングで、こんなことを考えてみました。
記憶の課題でサマリー作りを練習できないか。
Vくんは、記憶の課題を行っていると(数個の選択肢を提示した後に一旦引いて、
その中のいくつかを外して、再び提示した時に何がなくなっているかを応える)、
最初の配列通りに再び選択肢を提示すると、選択肢がかなりの数になっても応えられるのに、
再度提示するときに、配列を変えていると途端に応えられなくなってしまう。
写真のように覚えているので、間違い探しのように基本的な配置が同じで見比べるとわかるけど、
基本的な配置まで変わっているとわからない感じでしょうか。
じゃあ、私らはどうやって覚えているか、頭の中でサマリーして(トピックたけ))覚えているんですね。
映像を丸々覚えてしまうのではなく(コップの柄とか、ペンの色とか、ブロックの形とかは外して)、
単に、「コップ」「ペン」「ブロック」という言語(シンボル)にサマリーして覚えているんですね。
この課題に必要なことだけにサマリーして記憶する、
それは、この課題の意図をわかって、それに必要な情報だけを記憶しておくということ。
幼稚園での出来事をおしゃべりすることに置き換えると、
お母さんが知りたい今日のトピックだけに出来事をしぼって記憶しておくということ。

何か課題を解決する時には、真正面から攻め入るだけではなく、
ちょっとずつ外堀を埋めていくことも必要です。
「この課題をすればトピックを話せるようになるのね!」なんて、早合点はダメですよ。
これは小さな外堀の1つにしかすぎませんので。

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